引用:Google Map
今更ですが、地図を見ていたら川合高岡駅と一志駅、結構近いのに全然駅名が違うんですよね。
こんな駅は他にもあって
とこれまでに紹介してきました。
どちらかというと、川合高岡と一志は、下田・香芝と似たような経緯で、近いけど駅名が違うことになってます。
大久保と新田は・・・国鉄側の駅名選択が謎でした。
>>【近鉄京都線】大久保駅と目と鼻の先、新田駅「なぜ駅名が違いすぎるのか」
というわけで、この2つの駅に何があったのか見てみましょう。
なぜ川合高岡駅と一志駅は近いのに駅名が違うのか
引用:Google Map
結論からいいますと、JR側の一志駅が移転で駅名変更を行ったからです。
まぁそれでも一志駅の前でも「伊勢田尻」だったので、全然違うんですが・・・
時系列でみると、こんな感じ
1889年4月1日 | 田尻村が消滅し、高岡村が発足 |
1930年11月19日 | 川合高岡駅が開業 |
1938年1月20日 | 伊勢田尻駅が開業(のちの一志駅) |
1955年1月15日 | 高岡村や川合村が合併して一志町が発足 |
1968年10月1日 | 伊勢田尻駅、移転。一志駅に名前を変更 |
大阪線の方が開業が早かった
川合高岡や一志の辺りは、近鉄の大阪線とJR東海の名松線が通ってます。
実は近鉄(当時は参宮急行)の方が鉄道を通すのが早すぎて、国鉄の名松線は途中までになってしまったのです。
コレは「改正鉄道敷設法別表第81号の計画」を元に、両方とも計画してたから。
81号計画は
こんな鉄道計画でした。
ちなみに、榛原~松山~吉野はこんな計画↓
引用:Google Map
経路は違いますが、大軌・参宮急行の大阪線・橿原線・吉野線で間に合ってしまったので、白紙に。
そして近鉄大阪線や山田線。伊賀鉄道で計画が埋まってしまいます。
伊賀鉄道線は1922年に完成してますので、国鉄があまりにも遅すぎましたね。
だから、名松線は伊勢奥津という中途半端なところで終わっているのです。
一応、名張まで通すつもりだったんですけどね・・・
引用:Google Map
多分、こんな感じで。
ですが参宮急行の方が早かったので、国鉄は更に先まで延ばす意味がなく奥津でストップしました。
川合高岡駅と伊勢田尻駅
引用:国土地理院地図
当初はもう少し離れていて、伊勢田尻駅は今よりも西にありました。
田尻駅はもともと「田尻村」だったところだから。
川合高岡駅は、川合村と高岡村の境界あたりだから、という理由で「川合高岡」となりました。
こんな駅は谷町線に多いですね。(私が把握しきれてないだけかもしれんけど)
喜連瓜破、駒川中野、野江内代、関目高殿、千林大宮、太子橋今市とね・・・
そういや、関目成育もありましたね。
引用:Google Map
伊勢田尻駅が移転して、一志駅に
1968年、理由はよく分かりませんが伊勢田尻駅が300mほど松阪側に移転しました。
一志町になって、一志町の中心街が川合高岡駅あたりになったことが要因かもしれません。
近鉄に対抗して、国鉄が移動。発足した一志町の名前を駅に付けた・・・と考えられます。
引用:Google Map
旧駅の辺りにはちょっとしたスペースが残ってます。
川合高岡駅
引用:Google Map
川合高岡駅は伊勢中川駅の隣の駅で、各駅停車しか停まりません。
ですが、一志駅の方がひどくて1日に16本しか電車が来ません。
行き先も近鉄の方が豊富で、圧倒的に川合高岡駅のほうが利用者が多いようです。
三重県統計書によると、約6倍の利用者数でした。
松阪まで行くなら
JR東海の方が早く、安く行けますが・・・松阪方面の電車は1日に8本です。
比べると、こんな感じ
松阪へ行く場合の比較 | 近鉄 | JR東海 |
時間 | 23分(一例) | 20分(一例) |
運賃 | 300円(改定後、360円) | 240円 |
本数 | 1日32本 | 1日8本 |
改定後は運賃差がJRの1.5倍になってしまいますが、本数の多さで利用者離れは少ないのかもしれません。
松阪まで働きに出るにしても、6時57分の1本だけですし
久居なら近鉄ですし・・・そもそも車の方が多そうな地域です。
団地とは?一志町にある「高野団地」
川合高岡や一志駅の西側には、整備された道路とキレイにならぶ住まいがあります。
この辺り一帯のことを「高野団地」と言うそうです。
って思った私・・・ですが、どうやら団地の定義は思ってるより広いそうです。
地理学という分野での話ですが、『住宅団地』というものには一軒家の住宅も含まれていて、一定の家の数が集まっているものも含めるべきだと考えられているそうです。
霊長類最強女子の出身地
三重県県民栄誉賞、津市市民栄誉賞を受賞しています。さらに国民栄誉賞を受賞してます。
連勝記録でギネス世界記録を持ち、紫綬褒章を3回受賞。
紫綬褒章ってのは、学問やスポーツで特に優れた業績を残した人に、天皇陛下から授与されるものです。
ですが一志町に彼女の何かが置いてるようではないみたい・・・
サオリーナという複合スポーツ施設が同じ津市にありますが、津新町駅からが近くて、駅から約3kmほどのところにあります。
まとめ:川合高岡駅は国鉄より早くできてた
川合高岡駅と一志駅、190mほどしか離れてないのですが駅名が全く違います。
単純に川合高岡駅ができた時期には、まだ一志町がなかったからです。
も一度年表をおさらい
1889年4月1日 | 田尻村が消滅し、高岡村が発足 |
1930年11月19日 | 川合高岡駅が開業 |
1938年1月20日 | 伊勢田尻駅が開業(のちの一志駅) |
1955年1月15日 | 高岡村や川合村が合併して一志町が発足 |
1968年10月1日 | 伊勢田尻駅、移転。一志駅に名前を変更 |
ということです。
今回はこの辺で・・・またの。
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