引用:Google Map
今回は近鉄奈良線、瓢簞山駅の歴史について好き勝手に紹介します。
リクエスト内容は特になく、駅名だけ渡されたので、ワイの独断で瓢簞山駅に関する事を調べました。
個人的に気になったのは、駅名。
そもそもどっかに瓢簞山っていう山があるのかな?と思いました。
近鉄奈良線・瓢簞山駅の歴史
引用:Google Map
瓢簞山駅は1914年4月30日に開業しました。
これは近鉄奈良線が開業した時と同時です。
つまり・・・当時から人がそれなりに居た地域だという事が分かります。
瓢簞山は、どんな地域だった?
瓢簞山というエリアは日本でも古参中の古参「枚岡神社」の枚岡に近い場所です。
じゃぁ、そこまで歴史が古かったのか?というと、ちょっと謎。
ですが・・・
- 枚岡に近いこと
- 瓢簞山古墳群がある
以上のことから、かなり古めだと考えられます。
瓢簞山古墳は古墳時代の後期に作られた古墳らしい。
駅名の由来となったものは、どこに?
駅名「瓢簞山」の由来は、瓢簞山古墳群の1つ「山畑古墳群・52号墳」が由来です。
この古墳の形が、ひょうたんのようだから。という理由で、古墳やその周りの地名を「瓢簞山」と呼ぶようになりました。
引用:国土地理院地図
古墳自体は現存していて、すぐ近くまで行けます。
ですが、古墳の形を確かめる事はできません。
円墳が並んでいるらしい・・・・・
ちなみに国土地理院地図のツールを色々と使ってみましたが
はっきりと「ひょうたん型」にはなってないみたいで、何かしらボコっとした地形だけがあるようです。
断面図をみると、こんな感じ。
ちなみに名古屋市にある瓢箪山駅にも近くに古墳があり、そっちは前方後円墳です。
何度か住所変更が行われた
といっても、自治体の合併です。
追えたのは、今の東大阪市の4つ前まででした。
やはり枚岡の影響力がありますね。
現在は東大阪市ですが、元々は枚岡市の中心街だったので公の建物がチラホラあります。
まぁちょっと駅から遠いですけどね。
橋上駅化
瓢簞山駅も元々は高架化される予定でしたが、計画から外れてしまって橋上駅になってしまいました。
最初は駅舎が完全に別の駅で、駅外の踏切を渡らないといけない構造でした。
長瀬駅みたいな構造ですね。
ですが、乗降客数がわりと多い駅だったので東大阪市と近鉄で話し合いをしました。
このようにすれ違いがあったのですが、高架化の事業からはわりとすんなり外される事に。
理由は定かではありませんが、予算が足りなかったのかな?
ということで瓢簞山駅は橋上駅化されました。
駅名の漢字について
駅名は「瓢簞山」となってますが、ほとんどは「瓢箪山」と簡単?な漢字が採用されてます。
ここでは、駅名標は簡単な漢字を採用するなど「読みやすさ」を優先するトレンドだ。と説明しました。
ですが、それは自由なのです。
京王の「笹塚駅」こちらは旧字体を採用してます。
大軌なりのこだわりがあったのか、それとも「どうせ読めないんだし、そのままで良くね?」としたのか。
その理由はよく分かりませんでした。
今や同じ会社ですが、当麻寺駅は大阪鉄道。瓢簞山駅は大阪軌道と別会社でしたし。
会社の方針の違いですかね、多分。知らんけど。(笑)
最近の瓢簞山駅。観光名所(?)など
引用:Google Map/永友浩二(ながちゃん)
瓢簞山駅は始発電車がまだ何とか残ってます。
以前までは1日数本の始発・終着電車があったそうですが、今は朝の1本だけです。
車止めと引き上げ線
瓢簞山駅には車止めと引き上げ線があります。
これは当駅始発や終着電車のための設備です。
現在は瓢簞山駅始発の電車が朝に1本しかないので、かなり使用頻度が下がったと思われます。
車が通れない国道
瓢簞山駅のすぐ横には国道170号線(旧線)があります。
この道はアーケード国道で、国内では2つしかありません。
もう1つは長崎県にある324号線です。
アーケード商店街の中は7時~20時の間、車が通れないルールになっています。
ですが、これは新170号線ができてから。
1970年まではアーケードの中を車や路線バスがホイホイ通っていたそうです。
この旧170号線は、もともと府道。国道に指定されたのは後です。
稲荷神社
引用:Google Map/株式会社ZEROBASE
例の瓢箪山古墳のすぐ隣にあって・・・どうやら日本三大稲荷の1つらしい。
ゆうて伏見稲荷は日本国民のほとんどが納得するでしょう。
他の稲荷神社の中でもそれなりに知名度があるのは、豊川稲荷です。
その他にも稲荷神社はアレコレあって、自分で「うちが三大稲荷の1つやで」と言ってるだけで、他から認められているワケでもありません。
また伏見稲荷は
と言ってるだけで、日本三大稲荷がどこか・・・とは一切言ってません。
ですので瓢箪山稲荷神社は“自称”日本三大稲荷の1つなのです。
他にも自称・日本三大稲荷と名乗ってる神社がいくつもあって、好き勝手言いすぎやろ・・・という状態になってます。(笑)
利用者数は周辺では多め
瓢簞山駅の利用者数は2022年11月8日の特定日調べで18,398人でした。
同じ日の周りの駅は
枚岡駅 | 4,149人 |
額田駅 | 3,112人 |
石切駅 | 7,609人 |
東花園駅 | 17,520人 |
瓢簞山駅が前後の駅より多い理由は
- 駅の南側は競合駅が無い
- 駅周辺が住居地域が多い
この2つが理由かなぁと思います。
駅周辺は第1種住居地域と第1種中高層住居専用地域となってました。
ちょっとした商業施設は建てられるけど、住居中心のエリアにせぇよ。と制限がかけられている地域です。
参考:ひがしおおさかeマップ
というわけで、通勤通学で利用する人が多いって感じ。
新幹線通過駅のような構造
瓢簞山駅は待避設備のある駅です。
ですが、一般的(?)な2面4線ではありません。
一般的なのは左。瓢簞山駅とかは右です。
左の駅構造をしていて、優等列車が停まらない駅もあります。
この場合のデメリットは、通過する時の風で危ないです。
ですが一応メリットもあって、運転見合わせになった時に停車して人を降ろす事ができます。
瓢簞山駅の方は、いわゆる「新幹線型」と言われてて、通過時の風にあおられる事がありません。
建設費も安く済むらしい。
ですが、乗り継ぎができないので優等列車が停まる駅にはできませんね。
どっちも一長一短ですな。
楠木正行の石碑
瓢簞山駅の下りホームには、楠木正行(まさつら)の石碑があります。
誰やねん!と思うでしょう。
楠木といえば、楠木正成(まさしげ)ですね。
鎌倉末期から南北朝の時代に登場した武将の1人。その人の長男が、正行です。
ま、ざっくり言うと河内国の代表をしてました。
河内の国は大阪府の東側、北は枚方市から南は河内長野くらいまでと結構広いです。
その辺の話は→近鉄駅にある「河内○○駅」なんぼあるの?範囲広すぎん?にまとめました。
まとめ:瓢簞山駅の「ひょうたん」は古墳のことだった
ワイは近くに、ひょうたん型の山とかあんのけ?と思いましたが実際は違いました。
双円墳があって、それが“ひょうたん”に見えたから瓢箪山という地名に。
そして大阪電気軌道が地域名を駅名にそのまま採用しました。
駅名の漢字は謎のこだわりで、略字ではなく正式な表記を使ってます。
この瓢簞山駅・・・河内花園駅で起こった追突事故(近鉄奈良線列車暴走追突事故)にもチョロっと関係しますが、詳しい話は河内花園駅の記事でやります。
それでは、またの。
SNSに撮った写真を載せてるので、ぜひご覧ください。
スマホ画面用・写真ダウンロードページ
撮った写真をスマホの画面用サイズに切り取りました。ぜひ、お使いください。
Instagram
↑毎日20時頃に更新!主に近鉄車両を撮ってます。
Twitter
アカウントを持ってる方はぜひフォローを。
ファンティア
特によく撮れた写真をアップします。アップ済みから未公開まで
PIXTA
未公開写真を公開、販売中!