引用:Google Map
大阪難波駅は、近鉄の中でもトップクラスに利用者数が多い駅で、主要駅の1つです。
ですが、2面3線しかありません。
そんな構造だから、ひっきりなしに電車がやってきて、なかなか楽しい駅です。
結構忙しそうな駅の裏側(ホーム上から見えない所)は、どうなっとるのか・・・気になったので調べてみました。
もちろん、いつも通りに他にも色々と。
大阪難波駅の線路構造はこうなっている。桜川駅がポイント
引用:配線略図.net
桜川駅側には引き上げ線が1本あります。
この辺はホームから見ようと思えば見えますが・・・これだけで処理してる訳ではありません。
桜川駅とドーム前駅の間に、引き上げ線が2本あります。
この奥の2本も使って、難波折り返しの車両を処理しているのです。
阪神の駅に近鉄特急が
阪神・桜川駅に居ると近鉄特急や、近鉄車両(回送)が時々見れます。
近鉄車両は阪神直通対応車であれば、見る事も乗る事もできますがね。
クリーンサービスの人になると、引き上げ線に入れる
近鉄特急の掃除や座席の回転をする人で、大阪難波所属の場合は特急に乗りこんだまま引き上げ線へ消えていきます。
その後は、どうしてるか分かりません。
車両に乗ったまま難波まで行って、ドアから出て行くんでしょうね。
たまにある、直接入線
ひのとりデビューお披露目の時ですが、1番線に日本橋側から入ってます。
このように、高安や東花園車庫からやってきた特急が、直接下りホームに入る事も。
特急で見た事はありますが、通勤車両で見た事はありませんねぇ・・・
見た事が無いだけで、実際はあるのかも。
大阪難波駅、開業までの苦労。大阪市、何やっとん
近鉄は大阪上本町まででしたが、大阪難波まで通す計画は早い段階からありました。
そして、その先は阪神と直通する計画も昔からありました。
ですが大阪市がそれを嫌ったのです。
千日前線があるんだから、それでいいだろ・・・と。
しかしキャパ超えや、要望の多さから、大阪市は折れる形になりました。
近鉄難波線と千日前線の開業は、ほぼ同時だった
近鉄難波線の開業は1970年3月15日
千日前線の開通は1970年3月11日でした。
千日前線は、このタイミングで桜川~谷町9丁目のド真ん中空白部分がようやっと完成します。
という順番です。
どんだけ揉めてたか、分かりますね。
まぁ、揉めてたのもあるでしょうが、工事の難しさもあったかと思います。
関連記事:近鉄はどうやってできた?歴史をイチからたどってみた(前編)
千日前線と阪神直通計画があった?無理やろ
そういや御堂筋線と泉北高速線を直通させたらどうのこうの言ってた人が居たけど・・・
そもそも、集電方式も電圧も違うワケで。
本当にあったかどうかは分かりません。
阪神側は沿線との折り合いがなかなかつかず、西九条まで開通した1964年から45年後、2009年に阪神なんば線が開業しました。
これで難波は、より"ミナミ"として相応しい便利さになりましたね。
近鉄がラストだった、難波の駅
難波には近鉄(阪神)、南海、大阪メトロ、JR西の駅があります。
この中で1番最初に駅を置いたのが、南海。
次にJR、そして大阪メトロ。最後に近鉄でした。
1885年12月29日 | 南海・難波駅が開業 |
1889年5月14日 | 大阪鉄道・湊町駅が開業 |
1935年10月30日 | 御堂筋線・難波駅が開業 |
1965年10月1日 | 四ツ橋線・難波元町駅が開業 |
1970年3月11日 | 千日前線・難波駅が開業 |
1970年3月15日 | 近鉄難波駅が開業 |
ここまで駅が集中した理由は、難波という地の成り立ちに理由があります。
難波が大阪の中心だった。キタの梅田は偶然の産物
ですが、あっこは官営鉄道が大阪駅を置いたってのが大きなキッカケです。
どちらかというと、難波の方が歴史があります。
難波駅の辺りは難波ではない。本当は船場のあたりだった
難波駅がある一帯は、現在「ミナミ」と言われてます。
ですが、本来はもうちょっと北の方で本町駅の辺りが難波でした。
その後、さまざまな区割りの変更や移転、火災があって、今のミナミと言われる所に「難波新地」ができました。
これが難波です。
"難波"の由来
これは大阪平野でも特に大阪市にあたる所を、河内潟と呼んでいて
潮の満ち引きで、激しく波が打ち付けられていた事から、浪速と呼ぶ事になった。
そして、「なみはや」が訛り「なんば」へ。
難儀な波が打ち寄せられる様子から、「難波」と付いたとも言われてます。
かつては日本の首都でもあった難波宮も、地名から取ったものです。
645年~793年までの約150年間、首都として機能してました。
皇居、政治や儀式の場をハッキリさせた構造は、この難波宮が最初だと言われてます。
ただし、後期は平城京の副都としてました。
現在の難波は、ミナミエリアとして発展中
大阪の中心街トップ2の片方、ミナミと言われて発展をしています。
また、東京の秋葉原に次ぐ、大阪の日本橋という電気街+サブカルの地。
- 関西国際空港
- 奈良や伊勢志摩
- ユニバーサルスタジオジャパン
これらへ行き来できる拠点として、めちゃくちゃホテルが建ってますね。
また、なにわ筋線の工事が着々と進み、南海の新難波駅が将来完成予定です。
この新駅へ行くための普通車両が、どんだけ設定されるか分からんけど
個人的には、新駅ができたら近鉄との乗り換えがラクになるなぁ・・・と思ってます。
駅の位置は、この辺を予定されているので。
ダイヤ設定によりますが、南海・近鉄の乗り換えルートが大幅に変わるでしょう。
今は地上3階から地下へ降り、大阪メトロ御堂筋線の横を通り、さらに階段を下ります。
10分とは言いませんが、5分以上は乗り換えにかかるのが、かなり短縮されるはずです。
まとめ:大阪難波駅は2面4線になる予定だったウワサ・・・?
とある方が言ってましたが、真偽は不明です。
位置的には1面1線単式ホーム側は、千日前線とは反対側なんですが・・・
そこまで余裕が無いと思いますね。
線路も駅もですが、道路の下に作り、建物の下はあまり通らないようにするので。
こんな2面3線の小さな駅でも、大量の電車を捌くのは大変な話。
配線図を見ると、工夫がありましたね。
ゴチャゴチャ言うまでもなく、難波は大阪第2の町として、まだまだこれから色々と変化するでしょう。
今後の発展が楽しみですな。
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