引用:Google Map
と、わりとネタが豊富な駅です。
今回も適当に大和八木駅の歴史や面白い所などなどを紹介してゆきます。
大和八木駅はクローン駅。開業の経緯を調べてみた
大和八木駅は八木西口駅と同じ駅だという話は有名だと思います。
- そもそも近すぎる
- 書面上の営業距離は0キロ
- だから運賃も設定されていない
こんな特殊な状態は、大和八木駅ができた理由がポイントです。
八木線から桜井線へ変わった
現在の近鉄大阪線は、かつて八木線と言われてました。
同じように布施駅から分岐して、今の八木西口駅に繋がってたから。
その名残の線路が、八木西口短絡線です。
引用:Google Map
今は単線ですが、敷地は複線分残ってます。
近鉄の前身、大軌は八木から更に東の桜井まで延ばそうとしました。
※桜井延伸時には既に伊勢へ繋げる構想があった
ということで、真っすぐ東に向けて線路を延ばす事にしました。
八木西口からだと2点のデメリットがあります。
- カーブが必要なため速度が出せない
- 八木西口駅が平面交差駅になる
将来の事を考えて立体交差にして、交差位置に駅を移転するつもりだったのです。
大軌八木駅が開業
今の大和八木駅は、八木西口駅が移転した・・・という体で開業しました。
1929年1月5日に大和八木駅が開業。(当時の名前は大軌八木駅)
この時、元の大軌八木駅は八木西口駅に名前を変えて残りました。
理由は
その後も新ノ口連絡線ができるまでは、京伊特急の連絡線として八木西口駅の存在は欠かせませんでした。
名称の変更。連絡線の開通
1941年3月15日、大阪電気軌道と参宮急行電鉄が合併。
関西急行鉄道になったとき、大軌八木駅から大和八木駅に変わりました。
そもそも八木駅は京都南丹市・山陰本線にあるので、混同を避ける為にあとで「大軌」が付けられてました。
「八木」の場合は向こうさんが京都なので、会社名ではなく旧国名の「大和」を付けるパターンで決まりました。
蟹江とか弥富は同じ所にあるので、会社名を付けてますね。
という事で、1967年12月20日に新ノ口連絡線が開通しました。
これで更に八木西口駅の存在意義は薄れていったんですが、駅が消えませんでしたね。
関連記事:八木西口駅は存続へ。橿原市の本気度によっては更なる発展の可能性アリ?
あとは大きな変化なしです。
大和八木駅の特徴。日本で唯一の構造?
大和八木駅は珍しい駅構造をしてます。
そして伊勢中川に次ぐ、近鉄特急の乗換駅です。
同一会社の路線がクロスする珍しい駅
大和八木駅は私鉄で、同じ会社の路線で立体交差している駅です。
調べきれてませんが、私鉄でこんな駅は他に無いでしょう。
JRなら京橋(大阪環状線と東西線)とか秋葉原(総武線と東北本線)がありますが、私鉄は平面交差か二重立体構造で
大和八木駅みたいに十字にクロスして立体交差してる所は、珍しいです。
環状区間
引用:近畿日本鉄道
大和八木駅から新ノ口駅まで、橿原線を使ってもいいし、大阪線の布施経由で行っても短い方の経路で運賃が計算されます。
橿原神宮前から真っすぐ西大寺まで行き、布施経由で真菅に行くのもアリだし
大和八木から難波に行くのに、大阪線を使っても橿原線を使っても、運賃は一緒です。
特急の対面乗り換えがある
大和八木駅では一部の特急が、2階ホームで対面乗り換えできます。
対面乗り換えは京伊特急と名阪特急のパターンですね。
他のパターンは2階と1階の階層違いの乗り換えなので、ちょいと時間がかかります。
ですが、乗り換え時間も考えてちゃーんとダイヤが組まれているので、乗り換えに焦ることはない。
特急乗り継ぎは、30分以内の接続時間であれば1枚の特急券で発券可能です。
特急料金が通算距離で計算されるんで、いくら乗り換えても料金は同じ。
日本最長の路線バス。誰が乗り通すのよ
引用:Google Map
所要時間は約6時間半。
ですので休憩が3回設定されてます。
乗り通した場合のバス料金は6150円です。
鉄道を使う場合は・・・大和八木→松阪→新宮が最適ルート。
特急を使った場合は合計で7620円。3時間半ほどで着きます。
特急課金しない場合は、4090円。6時間弱かかります。
バスを乗り通すのは、よっぽどのバス好きか、YouTube動画のネタですね。
スーツ交通、西園寺、ZAKI、カコ鉄の日常、散歩するアンドロイドと・・・多分みんな知ってるチャンネルで動画になってました。多分他にもある。
この路線は、幻の五新線の代わりと言われてますね。
関連記事:近鉄御所線は計画の16.6%しかできてなかった?幻の「五新線」と繋がってた可能性は
大和八木駅の周りは再開発される?橿原市の考えは
引用:Google Map
大和八木駅は宿場町「八木」の最寄り駅です。
ここは大昔の国道1号線である横大路と、南北を貫く下ツ道が交差する所でした。
そんな立地だったので、江戸時代には宿場町として発展しました。
橿原市の中心駅・・・ではないけど
利用者数は圧倒的に大和八木駅が多いんだけど、市役所の最寄り駅が採用されてました。
都市計画マスタープランでも議会でも、大和八木駅の周辺は開発重点地域。
市の玄関駅としてふさわしい駅の整備や、環境づくりを議論していました。
駅前広場がまた進化するかも。
百貨店や文化ホール、役所が近い
引用:Google Map
近鉄百貨店橿原店が目の前にありますし
橿原文化会館もあります。
働きに来る人も多いでしょうし、観光客が泊まったり、百貨店に買い物する人も居るので
単なる乗換駅としてではなく、乗降客数がまぁまぁ多めです。
特定日の乗降人員は32,591人(八木西口も含む)
近鉄全体で見ると上位の乗降人員ではありますが、一桁には入らない順位です。
布施や藤井寺よりちょっと少ない。
県立畝傍高等学校
引用:Google Map
県立畝傍高等学校があるのもポイントですね。
奈良は1学区制度なので、電車で大和八木まで来て、そっから徒歩で通ってる人が居るかも。
バリバリの進学校ですけど、部活もわりと盛んです。
公立では2番目の偏差値。
まとめ:大和八木駅はもうちょっと脚光浴びてもいい
構造的に珍しい駅なんですけどね、なんか八木西口駅系のネタが多い気がします。
私鉄で立体交差している駅なんて、ここくらいなのに。
伊勢中川みたいに特急の対面乗り換えもやっているんで、その辺も注目やど。
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