撮り鉄の鉄道ノート

近鉄好きの撮り鉄が好き勝手に書くブログ

楠駅で降りても大したものはないと思いきや、海まで出たら名物があった

楠駅で降りても大したものはないと思いきや、海まで出たら名物があった

近鉄名古屋線四日市市で南端の駅はここ楠駅です。

退避設備ありで、本線上にはホームがない、いわゆる新幹線型の構造なので通過列車が撮りやすいと思います。

この記事の内容
  • 楠駅は終着駅だった。今の形になるまでの歴史
  • 「楠」エリアと楠木家の関係。地名の由来はなに?
  • 住みやすいのか、そうでないのか微妙な楠駅周辺

楠駅は終着駅だった。今の形になるまでの歴史

楠駅は終着駅だった。今の形になるまでの歴史

引用:Google Map/矢嶋悠歩さん

楠駅は、今は新幹線駅タイプの退避設備付き途中駅ですが

かつては終着駅でした。

楠駅の開業

1917年12月22日、伊勢鉄道千代崎駅から北伸。楠まで開通、開業しました。

近鉄名古屋線

  • 1915年9月10日:白子~高田本山が開業
  • 1916年1月9日:白子~千代崎が開業
  • 1917年1月1日:高田本山~江戸橋~津市が開業

このようにちょっとずつ伸びていきました。

近鉄の詳しい開通の歴史はこちら→近鉄はどうやってできた?歴史をイチからたどってみた(前編)

まだこの時期は大軌が奈良線を開通したくらいで、大阪のイチ私鉄でした。

1919年10月25日には、楠から海山道まで延伸し、途中駅になります。

この2年9ヵ月ほどは、楠駅が終着駅でした。

待避線ができる

1994年になって、2面2線プラス本線2本の駅となりました。

塩浜と伊勢若松には既に待避設備があります。

この2駅の間には4駅。これでは輸送力に限界がきます。

楠駅にするのか、長太ノ浦駅にするのか・・・その選択の理由は、よく分からん。

楠駅に決めた後、新幹線方式にしたのは単にスペースが足りなかった事が原因だと思います。

楠駅

引用:国土地理院地図

1960年代の時と、今ではあまり用地使用面積に差がありません。

うまいこと余ってる土地を使いながらも、待避設備を付属するにはこの構造が良かった・・・という事でしょう。

長太ノ浦にしなかったのは、楠ほどの余裕スペースが無かった事がポイントだったかも。

長太ノ浦駅

引用:国土地理院地図1979~1983年/長太ノ浦駅

楠駅の南、踏切より南には保線基地みたいなのがあります。

ここは地理院地図を見てゆくと、1974~1978年の写真で突然現れてました。

何かが元からあったワケではなく、あいていた土地を取得して作ったみたい。

四日市市だけど隅っこだから不遇?

楠のあたりは2005年まで独立した「楠町」でしたが、今は四日市市

そんな外様(?)みたいなところで、ましてや市の端っこ・・・

実は2017年6月、四日市市定例議会にて楠駅の周辺整備について議論がされてましたが

どうも、全然話が進んでいないようです。

他にも、霞ヶ浦で行われてたけど中止になった花火大会が、楠エリア(北楠が近い)の吉崎海岸でやらん?

という提案がありましたが、四日市市は千歳町での開催で話を進めてました。

「楠」エリアと楠木家の関係。地名の由来はなに?

「楠」エリアと楠木家の関係。地名の由来はなに?

楠エリアは鈴鹿川(支流)によって分断されてますが、一緒にされてます。

北楠駅の楠町本郷が、初期の開拓地で城跡もあるんでメインは北楠。

ですが、楠駅の南五味塚が楠で最大の集落です。

楠の由来は・・・・謎

楠は楠城に入城した、楠家が由来とも言われてます。

この城にはもともと信濃の諏訪家が居ましたが、1412年に城主が変更になりました。

入ったのが、楠木正威くすのき まさたけ

あの楠木正成の子孫です。

ただ、1339年には楠という地名が使用されていたらしい記録がありました。

参考:新編楠町史2005

ちなみに「国津」がなまって「くす」となった説もあり。

国津ってのは、その国の船着き場という意味です。

楠は四日市市の木なだけあって、この辺では象徴的な木だったのかもしれませんね。

最大の集落から少し離れてる、楠駅

引用元:Google Map

位置関係では、こんな感じ。

どうしてもうちょっと便利な位置にしなかったのか・・・

  • すぐ川を渡るため、盛り土が必要
  • んな所に駅を作るのは工事が大変
  • 北楠にも駅を置く計画上、駅間距離が短い

こういった理由でしょう。

現在の駅間距離は1.6キロです。近鉄全体でみれば平均値くらい。

集落に近い所に置いた場合は約1キロと、ちょっと短いです。

もろもろの理由があって、今の場所に決めたんでしょう。

住みやすい?微妙な楠駅周辺。ハマグリ好きならありかも

住みやすい?微妙な楠駅周辺。ハマグリ好きならありかも

引用:Google Map

楠駅のあたりは、正直言うとイマイチかもしれません。

自然はありますが、娯楽や買い物に難儀します。

車必須って感じですな。

仕事には多分困らないけど・・・なんし小学校が近くにない。

子育て世帯には住みづらい所だと思います。

楠駅の西は産業エリア

楠駅の西は産業エリア

引用:Google Map

宝酒造の楠工場、トーア紡マテリアルの四日市工場があります。

どちらもデカい会社です。

本社は全然別の場所ですけど、工場で働く人が結構居るかも。

工場の見学は、どちらもやってません。

宝酒造前の道は桜並木になっていて、春には桜まつりが開催されてます。

ハマグリ出荷高、日本一

ハマグリ出荷高、日本一

ハマグリの養殖が盛んで、水産業者ではハマグリを小売りしています。

ハマグリと言えば桑名。桑名と言えばハマグリですけど、楠の方が出荷してるみたいです。

観光で行ってその場で食えるかどうかは分からんけど

良いハマグリが安く手に入るのは、良いですね。

海辺での釣りはOK。わりと穴場スポットらしい。

まとめ:電車通勤者が利用している?楠駅。ハマグリは推し

電車通勤者が利用している?楠駅。ハマグリは推し

引用:Google Map/ちびさん食べ過ぎさん

楠駅のあたりは特にコレというものは、ありません。

電車で通勤する人が楠駅で降りるって感じ。もしくはその逆。

平日7時台は、名古屋方面行きの普通が5本出ているので、四日市中心部や名古屋へ電車通勤しやすい所とも言えます。

推せるところといえばハマグリかな・・・

嫌いな人は嫌いなんだろうけど、2枚貝類では最強レベルでしょハマグリは。

みんなのランキングではホタテに次ぐ2位でした。

参考:貝の種類ランキング!みんなが好きな食用貝は?

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