撮り鉄の鉄道ノート

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川西駅は一時期、廿山駅だった。なんて読むねん・・・どうして改称したの

川西駅は一時期、廿山駅だった。なんて読むねん・・・どうして改称したの

引用:Google Map

川西駅は全線開通時にはなく、あとから出来ました。

しかも1回、営業廃止したあと復活した時は全く違う駅名になり、結局また元に戻るという変なムーブをした駅です。

一体、何があったんでしょうか

この記事の内容
  • 川西駅の歴史。誕生→営業廃止→別名称で復活した経緯
  • 川西は石川の西エリアだから?地名の由来は・・・
  • 川西の神社と史跡。錦織神社・新家古墳から分かる地域の歴史
滝谷不動>>

川西駅は一時消滅してた。復活したと思ったら別名に・・・

川西駅は一時消滅してた。復活したと思ったら別名に・・・

引用:Google Map/賛同者推進委員会さん

川西駅は近鉄長野線の開通から9年後くらいにできました。

富田林西口と滝谷不動の間に設置。

どっちかというと滝谷不動に近いですけど、富田林の主要地区は2駅置いたんで、少しそこから離したのでしょうね。

開業したけど、営業が止まっちゃった

1911年8月15日、川西駅として新設開業しました。

長野線は1902年に開通です。

こんだけ期間があいてたら、後回し設置というよりは追加という感じもしますが・・・

真意は分かりません。

なんせ鉄道会社はかなり資金繰りが大変だったんで。

そんな財政状況だった事もあるのか、1920年4月16日に営業廃止になりました。

大きな理由は戦後恐慌が原因と思われます。

この不況の原因は、供給過多。物の値段が暴落、株価も暴落しました。

危ないから銀行に現金を貸しておけないよ

となって、どえらい騒ぎになりました。

ただでさえ長野線のオーナー、大阪鉄道は道明寺から大阪阿部野橋への延伸計画中・・・

経費削減で営業を停めたのでしょう。

復活時になんで名称が変わったのよ

1920年9月11日に川西駅は営業を再開しました。

駅名は、廿山つづやま

川西とはまるで違う名称ですね。

どっから取ってきたの?

はい、廿山は川西村の元祖の名称です。

1889年4月1日、新家・甲田・廿山・加太新田の区域を一緒にして、廿山村となりました。

1899年3月30日に、廿山村を川西村に変更しました。

川西村の範囲

引用:Google Map

エリア的に言えば、この辺。

金剛駅の東側まで川西村でした。

廿山は、津々山とも書かれます。多いのは「廿山」の方。

「廿」この字は20という意味があり、十を2つ並べた形からできた漢字です。

この由来は謎でした。

川西は、単純に石川の西側だから・・・でしょう。

復活から13年後、1933年には川西駅に戻りました。

高架化工事が行われた

1979年5月、国道309号線との立体交差化が行われ、駅が高架になりました。

地上駅だった時からは大きく移動してないようです。

過去の川西駅

引用:国土地理院地図

地理院地図の過去の写真を見た所、多分これ。

他、Yahoo!ニュースには過去の写真がありました。

参考:【富田林市】富田林駅喜志駅間高架化記念「富田林と近鉄展」が、きらめきファクトリーで17日まで開催中。

踏切のすぐそばに駅舎があった事、踏切の南方に何もないってのも裏付けの1つですな。

高架化工事は1982年9月12日に完了。

この高架化工事で川西駅は面倒くさい事になりました。

毎年8月1日に行われていたPL教団教祖祭(花火)がホームからよく見えてしまうため、鑑賞禁止!ってことで駅員や警備員を配置してたそうです。

ま、2020年から教祖祭が行われてませんので、近鉄はちょっとラクになりましたね。

川西駅エリアにある神社と古墳を紹介してゆく。錦織って何よ

川西駅エリアにある神社と古墳を紹介してゆく。錦織って何よ

引用:Google Map

川西駅の近くには史跡がいくつかあります。

そのうちの1つは、隣の滝谷不動から近い錦織公園と同じ名称が付けられてました。

錦織って何じゃ・・・?

錦織神社

錦織神社

引用:Google Map/辰っつぁんさん

主に祀られているのは、スサノオです。

それは特に関係ありません。

ポイントは神社の名称です。

このあたりの地域は「錦部にしごり部」と呼ばれてました。

由来は、織物の技術を持つ人が居た事から。

「錦」というのは単純に糸という意味ではなく、金を使用していたり、色が入っている糸の事を指します。

ようは、着物を作るために加工された糸です。

創建年代は分かってませんが、少なくとも平安時代にはあったと推定されます。

その根拠は、発掘された瓦の特徴から。

ちなみに本殿の屋根の造りが珍しい。安土桃山~江戸の時期に造られた神社では普通ですけどね。

時期的に珍しいという事で(?)重要文化財に指定されてます。

近くの道路は狭くて複雑なので、車で行く場合は別の駐車場に停めていくのが良き。

新家古墳

新家古墳

引用:Google Map

川西新家エリアにある円墳です。

この古墳は皇族系ではなく、地域の代表が眠っていると推定されてます・・・

ですが、直径40m・幅7~8mの規模は地域のリーダー格にしてはデカいらしい。

家柄や系譜の関係で大きくなったのかも?(知らんけど)

ちなみに文献資料は以下のものがあります。

  • 富田林市教育委員会2014『古代のとんだばやし』
  • 富田林市史編集委員会1985『富田林市史』第1巻(406~413p)
  • 「広報とんだばやし」令和3年3月号「わたしのまちの文化財」(17p)

石川の鯉のぼり

石川の鯉のぼり

引用:Google Map/村瀬美絵さん

石川の東側の河川敷は、4月終盤くらいから5月にかけて鯉のぼりが揚がってます。

しかも数百の鯉のぼりが・・・。

なかなか圧巻の光景だと思います。写真映えもするでしょう。

まとめ:川西駅のホームから大平和祈念塔が見えるよ

川西駅のホームから大平和祈念塔が見えるよ

引用:Google Map

川西駅は高架化工事が行われ、ホームから大平和祈念塔が見えるようになりましたね。

史跡とか神社、あるにはありますが・・・そこまで見どころある所じゃありません。

行くなら、5月初旬のGWシーズンに行ってみてくださいな。

滝谷不動>>

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