近鉄は通勤型車両としてシリーズ21を2000年から作り始めましたが・・・8年後の2008年で製造をストップ。
もう13年間、通勤型車両は作られてませんね。
その理由は近鉄の営業利益が伸び悩んでる事が原因だと思います。
近鉄の鉄道経営は、紙一重?
近鉄は私鉄の中では日本一の路線網を持っていて、総営業距離501.1km
ちなみに比較として、東海道新幹線の東京~大阪の実際のキョリが515.4km
つぎに路線が長いは東武の463.3kmで、2位は名鉄の444.2km
と、圧倒的な長さを持ってます。
だから、利益だけで見れば儲かってる・・・はずです。
利益は多いだろう・・・
大阪で見ても、特に南大阪線はベッドタウンと天王寺を結ぶ重要路線を持っていて、あまり位置的にもJRや大阪メトロ谷町線とも競合しないので、かなり利用者が多いです。
関連記事:近鉄・大阪阿部野橋駅が乗降客数1位になる3つの理由
そして、奈良。
奈良に関しては近鉄1強と言われるくらいの強さで、特に近鉄奈良線は近鉄の大きな収入源です。
確かにJRも通ってるんですが、近鉄ほど便利ではないんですよね。
京都に関しては・・・何とも言えませんが
京都の近鉄線は、ほとんどJRと平行してるし・・・平行というか同じ所走ってるし。
で、三重・名古屋に関してはJRを小指でぶっ飛ばせるくらいの勢いがありますね。
四日市市駅の格差を見れば分かりますが、近鉄四日市の立派な駅ビルはJRの比じゃありません。
なんせ三重の観光都市である伊勢や鳥羽に行く特急がバンバン通ってるんで、快適性・速達性ともにJRより優れてますね。
という事で、営業の利益だけで見れば結構儲かってるとは思います。
あ、奈良の吉野もありましたね。
だけど、路線網広すぎて経費がかかる
利益は出るんだけど、線路などなどを維持するための経費がかかるわけで・・・
結局、出て行くお金もかなりあって利益があんまり残らないんでしょうね。
しかも観光地との相乗効果でも成り立ってる近鉄グループなんで、例のアレのせいでかなりグループ全体の営業利益が落ちてしまいました。
まぁそれ以前からの問題とも言えますが
多分だけど、通勤型車両の新造は

と判断したんでしょう。
何気にシリーズ21ってちょっとモーター音うるさいし・・・
あ、でもシリーズ21は内装良くて、良い電車ですよ。
なんせ鉄道部門としては、優先度が一気に下がった。と言うことでしょう。多分。知らんけど
むしろ特急に力を入れて、客単価を上げようって作戦ですよね。
通勤型車両から特急車両に切り替えた結果
- 2013年に50000系しまかぜが登場
- 2016年に16200系青の交響曲が登場
- 2020年に80000系ひのとりが登場
- 2022年に19200系あをによしを導入予定
ちょくちょく予約状況を見てますが、時期とかに限らず、しまかぜは人気だし
青の交響曲は時期になると満席御礼
ひのとりもプレミアム車両はかなり人気ですよね。
ひのとりは名阪特急で使用されてるアーバンライナーとは差にならないほどの設備差なのに
- ひのとりレギュラーはプラス200円で乗れる
- アーバンライナーにはない、背面テーブル付
- リクライニングで気を遣わなくて良い
新幹線には速さで負けるけど、座席設備と値段で勝負できますよね。
さてヒートアップしてきたんで、この話はこの辺にしときます。
本題は通勤車両の話です。
近鉄シリーズ21について
シリーズ21は近鉄車両おなじみのマルーンレッドを使用しない、全く新しい感じのデザインですよね。
製造のテーマとして「人にやさしい・地球にやさしい」を掲げて製造。
2001年にはローレル賞を受賞しましたね。
てか私・・・何も知らん時はシリーズ21=阪神車両 って思ってましたよ。
これマジです(笑)
シリーズ21のコンセプト
- 「扱いやすい」車両
- 「人にやさしい」車両
- 「地球にやさしい」車両
- 「コストダウン」した車両
- 「21世紀のスタンダード」となる車両

座席は車両によっては硬いという感想の人も居れば、ちょうど良いという人も・・・これが「人にやさしい」???
ひょっとして、ひじ掛けのある「らくらくコーナー」の事?
地球にやさしいは、消費電力かな?コストダウンは、材質のことでしょうか。
21世紀のスタンダード・・・・・?うん。知らんw
そいやニコニコ大百科では「金をケチって」と言われる始末です
愛情あるディスりなんでしょうか・・・
シリーズ21の使用路線は
主に奈良線ですね。
ですが、京都線や大阪線。橿原線にも使われていて、時には五十鈴川までの長距離運転に当たる事もあります。
そういや、布施・西大寺・八木のトライアングルをシリーズ21縛りで移動なんていう企画をやってた人が居たなぁ・・・
奈良線以外でシリーズ21に当たるには結構ハードル高いんですけどね・・・
車両形式
- 3220系(烏丸線乗り入れ用)
- 5820系(大阪線はトイレ付・奈良線用は阪神乗り入れ用)
- 9020系(大阪線・奈良線用阪神乗り入れOK)
- 9820系(奈良線のみ阪神対応)
- 6820系(狭軌用)
- 7020系(けいはんな線)
7020系はまぁ置いといて、シリーズ21はパっと見でどれがどれなのか分かりづらいです。マジで。
唯一、3220系は顔を見れば分かります。
貫通扉が中央からズレてるんで・・・
他に見分ける方法(車体番号以外で)あれば教えて下さい。

まとめ:気合入れて始めたモデルチェンジだったが・・・
近鉄は2000年代を迎えるにあたってモデルチェンジを図ったみたいですが、結局は色々と足引っ張られて、通勤型車両に投資してる場合じゃなくなった。
という感じでしょうね。多分。
コロナ前はインバウンドによる恩恵もあって、かなりマシだったんでしょうけど・・・特急でヒットしましたしね
近鉄は観光地との相性がかなり良いんで。
なんせ京都奈良を結んでるし、日本の最強神社(?)神宮に行くなら近鉄ですからね。
陛下も神宮にご参拝なさる時は、しまかぜを使いますからね。ただし、使うのは2両目か5両目の車両らしいです。
宇治山田駅も、そのために貴賓室まであるし。
ですが、ついに近鉄は新しい通勤型車両の製造を決めましたね。デザインはアレですけど・・・
というわけで、今回はこの辺にしときます。
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