引用:Google Map
さてさて、二階堂駅はどんな所なのか。
なぜ二階堂という駅名が付いたのか・・・適当に調べてみました。
二階堂駅の歴史。成り立ちや由来
引用:Google Map/Johann pachelbelさん
二階堂駅は1915年2月7日に開業しました。
今で言う天理線の開業と同じ日です。
当時は「天理軽便鉄道」という会社の路線でした。
天理市・二階堂地区の駅
平端から天理の間には、ざっくりと2つの地域がありました。
その片方が二階堂地区です。
引用:Google Map
二階堂地区といっても、筒井二階堂線という南北の道路が特に栄えてました。
特に二階堂郵便局の周辺が中心部という感じ。
二階堂村の役場は更に南の「天理市立二階堂公民館」にあったそうです。
そもそもの話、天理線は天理駅とJR関西本線を短距離で繋ぐ路線だったので、途中の利便性は完全無視ですね。
大阪電気軌道に吸収される
大阪電気軌道(近鉄の元会社)は西大寺から橿原神宮への南下政策を出しました。
国は許可を出す条件として、天理軽便鉄道と大和鉄道(今の田原本線)を吸収することとして、天理軽便鉄道は素直に吸収されました。
1921年1月1日に天理軽便鉄道は、大阪電気軌道に吸収合併されます。
その1年後、1922年4月1日には平端~天理間についてはアップグレード。
- ナローゲージから標準軌へ
- 非電化から電化へ
JRの法隆寺~平端の部分は分離されてしまいます。
詳しい話は天理線の記事で・・・(いつ作るかは知らん)
1988年には複線化されました。
二階堂駅の由来は、お堂?
引用:Google Map
駅名由来は「天理市二階堂北菅田町」です。
このあたりに昔から二階堂という地名があったそうで、そっから取ったと言われてます。
二階堂村の発足は1889年です。
天理線ができる26年前のこと。
それ以前は、二階堂という村はなかったようです。ですが、二階堂の元祖がどっかにあったらしい。
そもそも二階堂は・・・
今の橿原市から移設した、二階建ての堂があった事が由来と言われてます。
その「お堂」は、どれか分かりませんでした。
参考:二階堂の郷愁風景
大分むぎ焼酎「二階堂」
二階堂といえば、大分むぎ焼酎を思い浮かべる人が居るかもだけど・・・
全く関係ありません。
- 二階堂酒造有限会社のこと
- 大分の会社
- 代表者が二階堂さん
ということで、全く関係がありません。
ここの酒造工程については完全に秘密にされていて、受け継ぐ者にしか教えられてないそうです。
参考:二階堂のあゆみ
周辺状況
二階堂の周辺は、元々「街」というよりは、街道沿線が栄えただけで
ちょっとズレたら農村というエリアでした。
ですので、部分的には歴史が残った町並みなのに、ちょっとズレたら新しい住宅が整然と立ち並ぶ所です。
天理市の情報によると、荘園だらけの地域だったみたい。
荘園ってのは金持ちが開拓させた農地のこと。
これを農民に管理させて、自分らはオーナーとして家賃収入を得るといった資本主義社会です。
参考:二階堂校区
二階堂駅の周辺、何がある?
引用:Google Map
正直言いますと、そんなに何かある場所ではありません。
天理市の観光資源として挙げられている神社仏閣は山の方。
二階堂駅のあたりは住宅+産業エリアとして位置づけられてます。
奈良健康ランド♪
少し駅から距離がありますが、あの「奈良健康ランド」の最寄り駅です。
ですが二階堂駅から行く人は居ません。
JR郡山駅か平端駅からの無料送迎バスか、車でのアクセスが良いでしょう。
県立二階堂高等学校
引用:Google Map
公立高校が1つ、前栽との間にあります。
書道部・陸上部・コーラス部はそこそこ強いようです。
2023年3月に卒業した高校生の進路内訳は、こんな感じ。
四年制大学 | 19.0% |
短期大学 | 5.2% |
専門学校 | 36.6% |
民間就職 | 20.3% |
公務員 | 2.6% |
縁故・自営 | 1.3% |
その他 | 15.1% |
進学の方が多いですが、四年制大学は少なめ。
どっちつかずという感じです。
偏差値が合う人は、ちょうど良い学校かと思います。
- 奈良大学
- 天理大学
- 帝塚山大学
- 桃山学院大学
- 関西福祉科学大学
公務員は自衛隊。
就職先は、西日本旅客鉄道やハウス食品奈良工場、佐藤薬品工業、日東紙器工業などなど。
就職活動の対策もしっかりしてます。
大和・柳本古墳群
二階堂のあたりも古墳があり、星塚古墳(星塚2号墳)があります。
星塚のすぐ近く。
前方後円墳ですが、四角い部分は消失しました。
参考:星塚古墳(星塚2号墳)
1952年の発掘調査では
- 金製の耳飾り
- ガラス製の勾玉
- 水晶製の三輪玉
などが出土しました。
三輪玉ってのは装飾品の1つで、馬具の飾りや首飾りに使われてたらしいです。
参考:水晶製三輪玉
産業エリア
二階堂高校からの就職先にもチラっとあった、大阪ジャッキなどなど。
高速道路のインターチェンジが近い"地の利"を活かした、産業エリアとしても栄えてます。
国道24号線のあたりにボツボツと会社がありますね。
引用:Google Map
将来的には国道25号線沿いに企業を誘致するみたいです。
あくまでも都市計画の1つですけどね。
二階堂駅の今。この先の予定
引用:Google Map
二階堂駅は1面2線の島式ホームです。
南北どっちからでも入れて、構内踏切で行き来できます。
利用状況
二階堂駅の乗降人員(特定日)は3,054人(2022年11月8日)
同じ日の前栽は3,336人でした。
あくまでも特定日であって、この2駅には大きな差がありません。
同路線でいえば、天理や平端の方が多いです。
公立高校があるのに特出して多くないのは、平端駅や天理駅から自転車で行ける距離だからです。
奈良健康ランドは平端・郡山からのバスがあるし。
会社勤めの人は車の方が良いですからね。
計画道路と駅前広場は計画中
二階堂駅は前栽駅と同じで、天理市は
と計画を出してはいるものの、進んでいる気配はありません。
ですがマスタープランを読んだ限りでは・・・
企業誘致<駅アクセスの向上+広場
という印象を受けました。
ただし、土地の確保をしないといけないので、ハードルは高めですね。
ざっくりとした計画では
二階堂駅の周辺は市街地ゾーンとして。
駅の南北方向には産業ゾーンとして、地域の活性をする構想を立てていました。
もちろん農地も多く残っているのですが・・・天理市は有効利用する。と言ってます。
休耕地を買い取るのか、それとも何か誘致するのかは分かりません。
一部分については、新規企業などの立地用地として利用を促す予定だそうです。
とにもかくにも、直近で何かしら大きな変化がある状態ではなさそう。
まとめ:二階堂の由来はいずこに?
引用:Google Map
天理線、二階堂駅については以上です。
知ってたと思いますが、焼酎の二階堂とは関係ありません。
この駅のエリア範囲内のどっかに、二階建てのお堂があったらしいです。多分。知らんけど。
それが「二階堂」という地名の由来。
ですが由来となったお堂がどこにあるのか、それとも焼失でもしたのかは謎。
それでは、今回はこの辺にしときます。
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