引用:Google Map
特にコレといって具体的な内容は無かったので、気になった「天理教って何じゃろな?」って話が多めです。
天理駅の歴史。昔はJRとは別々だった天理総合駅
引用:Google Map/柳条休月さん
今は近鉄の天理駅とJR西の天理駅は同じ場所にあって、くっついてます。
ですが、1965年までは別々でした。
これは天理市そのものの成り立ちに関係してます。
天理駅の開業
まだ天理市そのものはありませんが、天理教にとって最重要拠点ができてから40年近く経ってからです。
ですので、天理教の"ぢば"へ行く人を見込んで法隆寺~天理の路線を作りました。
ただ、このルートは半分成功。半分失敗でした。
というのも、王寺方面から天理へ行く時は使われて、帰りはイマイチだったらしい。
大阪電気軌道が天理軽便鉄道を吸収
大軌は西大寺から分岐して、橿原神宮前まで路線を伸ばそうと計画しました。
その時に国から
と命令されたので、買収に動きました。
天理軽便鉄道はそこまで調子が良かったワケではないので、買収に応じました。
国鉄の丹波市駅が名称変更と移転
丹波っていう地域で、市場が盛んだった事から
現在の天理駅から、ちょいと南にありました。
天理市ってのは1954年4月1日に発足。
それより以前から天理教はドーンと構えてましたが、中心街のメインは丹波市町でした。
天理市が発足したことにより、丹波市駅を天理市駅に名称を変更。
近鉄の天理駅が移転し、国鉄駅を高架化+移転。駅を統合しました。
1954年4月1日 | 天理市が発足 |
1963年5月25日 | 国鉄の丹波市駅が天理市駅に名称変更 |
1964年10月30日 | 近鉄の天理駅が移転 |
1965年9月1日 | 国鉄側が高架化。駅の移転。天理駅が統合 |
天理市は日本唯一の宗教名が入った都市。天理教とはどんな宗教なのか
メジャーではありませんが、神道や仏教系とは別の宗教としては、規模が大きめの宗教だと思います。
参考:新書マップ
で、天理教を今回調べましたが普通に良い事言ってるなって感想です。
天理教とは、どんな宗教なのか
江戸時代の後半にできた宗教で、神道系から派生した宗教です。
崇拝する対象が"
ちなみに、この一柱に対しては真名で言わず「親神様」と呼んでます。
聖地が天理市の教会本部です。
天理教の教え
天理教は信徒にどういう人生観を教えているのか、ざっくりと解説します。
- 明るく陽気に日々を過ごすこと
- 私欲を忘れ、他者の為に生きよ
- 以上を人生の目的とせよ
病気になろうが、嫌な事があっても、それは神様からの手引きだと教えています。
だから何事も前向きにとらえて、日々を明るく過ごしましょう・・・と。
もう1つが、私利私欲に生きずに他者のために行動すること。
結構"当たり前"のような事ですが、大切な事ですね。
天理教の死生観
天理教において魂は何度も輪廻すると言われてます。
肉体は神様からの借り物です。
「死」については「出直し」という考えで、また新しい体を借りて、この世に帰って来るのが天理教の考え方。
いわゆる天国や地獄という考えは、ありません。
この辺は、神道に考え方が似ています。
参考:教えについて
そして、魂の故郷は教会本部にある"かんろだい"の場所だと言われてます。
だから天理の本部に行く事を「おぢばがえり」(御地場帰り)
街中に「おかえりなさい」と看板がいくつもあるのは、そういう事。
なぜ26日は特別なのか
近鉄が天理行きの臨時特急や臨時急行を走らせているのは、毎月26日。
天理教にとって26という数字は特別なのか調べてみた所・・・ハッキリした事は分からんけど
天理教にとって大切な日が全て26日だった事でしょう。
天理教発祥の日 | 1838年10月26日 |
天理教本部の建築 | 1864年10月26日 |
教祖により"ぢば"が示される | 1875年5月26日 |
教祖が御身を隠した日 | 1887年1月26日 |
日付は全て陰暦ですが、全て26日だったそうです。
というわけで毎月26日が
また、本部でしか行われない特別な祭祀"かぐらづとめ"もあるので、こぞって本部へ足を運ぶのです。
本部自体は365日24時間あいてます。
真夏に行われる「こどもおぢばがえり」
毎年7月に開催される行事、こどもおぢばがえりは全国から多数の人が参加します。
信徒以外の人も結構参加している行事で、全然宗教感はありません。
結局このイベント、何してんねん?というと
ただ夏休みを利用した、大規模な交流会(遊び)です。
遊びとはいえ、天理教の教えである「日々を明るく過ごす事」「他者の為に行動すること」は必ず教えられるでしょう。
ですが、無理やり教えるようなことではなく、遊びながら学ぶというスタイルです。
天理教への入信は、メチャクチャ簡単
引用:Google Map
簡単と言ったらちょっと意味が違うけど、そんなガチガチに決まりごとがある宗教ではないという事です。
- 洗礼を受けるとかの手続きが無い
- 入信したとハッキリした区切りが無い
- 「好きにしなはれ」という感じ
ハッキリと認められる手段はあります。
3ヶ月間、天理で共同生活をしながら教えを学ぶ講座があるそうです。
費用は食と住コミコミで15万円くらいします。
徹夜で経典を読むとか、滝行するとか、そういうのではありません。
むしろ掃除をメチャクチャするらしい。
ちなみに天理教が言うには
という感じ。
いきなり押しかけて、修養科(3ヶ月のプログラム)を受けたい!と言っても、断られるらしい。
ゆっくりでいいので、天理教の参拝や教えを学んでみてくださいな・・・と言ってます。
参考:天理教に入信する方法
天理教と天理市の関係
宗教施設は地方税の固定資産税がかからないルールとなってます。
そのくせ天理駅の周りは特に地価が高めなのに、宗教施設だらけ。
これでは税収が得られないので、天理教は市へ毎年多くの寄付金を出してます。
2013年度のデータでは約10億2000万円の寄付があったようです。
また市政には手を突っ込まない事を一貫してて、市議・市長選挙に天理教は一切関わってません。
ちなみに天理市で最大の病院は天理教が出資している公益財団法人です。
最先端の医療機器や医師を備えていて、近畿でも有数の医療水準を持ってます。
まさに二人三脚で市が回ってます。
天理市には他に何がある?あまり知られてない有名なもの
引用:Google Map
ですが、天理市はそれだけじゃありません。
日本、最古級の神社「石上神宮」
創建は紀元前91年と言われてて、伊勢神宮よりも古い神社です。
天理駅からは2.2km離れているので、コミュニティバスがオススメ・・・ですが、本数が少ないのでよく調べてから行ってください。
多数の国宝や重要文化財があります。
神武天皇が東征の時に途中で得た霊剣です。
しばらくは宮中で管理していたようですが、崇神天皇(10代)の時に石上神宮へ移されました。
市全体でみれば1次産業が多い天理市
天理市は宗教都市・・・とは言いますが、実際の所は農地の方が広いです。
特に天理では苺の生産が盛んで、あすかルビーや
今はどっちかというと、新品種の古都華の方が多いんだとか。
古都華の方が11年後輩です。
見た目はツヤのある赤色で、香りが強い。
糖度と酸度が高めで、深みのある濃厚な味です。果肉は固めなので日持ちが良く、シーズン通して味にバラツキが出にくい品種。
ぜひ試してみてちょ。
他にグルメといえば天理ラーメンですね。
天理ラーメン(彩華)は本社が前栽駅のエリアにあるので、>>前栽駅の紹介で軽く済ませました。
天理ラーメンの始まりは屋台です。
本店は店舗タイプで前栽の方にありますが、屋台は天理駅の方にあります。
駅からは遠いんで、車で行くのが良いでしょう。
もう片方の「天理スタミナラーメン」(略して"天スタ")も天理ラーメンと言われてて、好みが分かれるそうですな。
県内6位の人口、天理市は良し悪し
天理市は近鉄天理線やJR西の万葉まほろば線が通ってますが、どちらも主要路線ではないので、ちょっと不便です。
そのせいなのか2023年の住み心地ランキング(奈良県)では8位
参考:いい部屋ネット
県民に聞いた、住みやすい自治体ランキング(奈良県)では6位にランクインしてました。
参考:at home
特に若者にとっては華やかさの無さから、不満があるようです。
また、夜は街灯の無い所もあって、夜は怖いと感じる人も。
逆に言えば落ち着いた雰囲気の地域とは言えます。
まとめ:魂の故郷、天理に帰らんか?
引用:Google Map
特に細かいリクエストが無かったので、天理教について適当に調べましたが
なかなか興味深い宗教でした。
ワイは勝手に色々とイメージしてましたけど、結構おおらかな感じですね。
何で毎月26日に天理に人が集まるのかな?という疑問は、ふんわりと解決したかなーと思います。
今回はこの辺で。
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