引用:Google Map
奥河内の玄関口といわれる河内長野は近鉄だけでなく、南海もわりと早くから駅を置いてました。
そもそも近鉄奈良線よりも先にできてます。
大阪都市部からしたら田舎の方ですが、なぜにこんな所が注目されていたのか・・・調べてみました。
河内長野駅、実は途中駅の予定だった。開業経緯と断念の理由
河内長野駅は近鉄の駅の中でもわりと古い方で、4番目に古い駅です。
南海は近鉄(河南鉄道)より4年くらい前に鉄道を通してました。
長野駅が開業
1902年12月12日、滝谷不動から河内長野間が延伸開業しました。
これによって柏原~河内長野まで繋がります。
今は道明寺で切断されとりますが、かつては柏原~河内長野は1本の路線として繋がってました。
- 鉄道空白地の富田林に鉄道を通すこと
- 大阪南東部のバイパス路線を作ること
これらが主な目的でした。
延伸の予定があった
河内長野から先、延伸する構想がありました。
観心寺・千早赤阪村中心部を経由して、富田林にいたる環状路線を計画してました。
1927年に申請。1930年に却下されてます。
仮に許可が出ても、余裕は無かったと思うけどね・・・
- 優先度的には古市~橿原神宮前が先だった
- このため大軌に大量の株を買ってもらってた
- 経営不振と、吸収合併でそれどころでは無かった
河内長野駅に改称
長野駅ができた時期は長野村でした。
1910年には長野町にランクアップ。
1954年、天美とか三日市と合併して河内長野市が発足しました。
この時に駅名を河内長野駅に変更しました。
長野県長野市との混同を避けるため、頭に河内を付けました。
このため、近鉄駅についている冠称「河内」とは区別をして、全部大文字の河内長野駅なのです。
河内長野1000年以上の歴史。高野山のおかげ?
引用:Google Map
ですが、そんなもんは後付け。
何かしら魅力があったから鉄道が通って、その後でベッドタウンとしても栄えた町です。
じゃぁ、その魅力って何なのか・・・
交通の要所・長野
河内長野駅からほど近い所に「七つ辻」という交差点があります。
大小の道が7本交わる交差点です。
引用元:Google Map
うち主要の2本が河内長野で合流するんで、交通の要所でした。
ということで宿場町として栄えてました。
楠木正成の七城
引用:Google Map
河内長野駅の近くには烏帽子形城跡があります。
この城は、楠木正成が築城した楠木七城の1つです。
鎌倉幕府への抵抗の拠点とするために作られました。
烏帽子形城 | 河内長野市 |
千早城 | 千早赤阪村 |
下赤坂城 | 千早赤阪村 |
小根田城 | 千早赤阪村 |
桐山城 | 千早赤阪村 |
龍泉寺城 | 富田林市 |
金胎寺城 | 富田林市 |
どこもかしこも城と言える形状は保ってなくて、案内と石碑だけがあります。
最近の河内長野市
住宅開発が進み、多くの人が住み始めました。
もちろん大阪市へ通勤する人が1番多いです。
他に堺市、富田林市、大阪狭山市、羽曳野市が多い。一部には和泉市、橋本市、五條市へ通勤している人も居ます。
一部では宿場町としての雰囲気を残しつつも、住宅街やマンションがあり、若干チグハグな所があります。
利用者数は、南海の方が圧倒的に多くて、近鉄の3倍強。
単純に難波や天王寺に行くなら、南海の方が安くて早いからです。
ただ、河内長野から久宝寺だと、柏原乗り換えが最安ルートになります。
南海側が正面なんで、そっち側の整備はかなり行われました。
今以上にもっと何かするという計画はなし。近鉄側も特に無しでした。
河内長野のオススメスポット。でも近鉄で行く人は少ないかも
引用:Google Map
河内長野は南北朝時代の武将、楠木正成ゆかりの地として有名です。
楠木関連の寺社や城が河内長野にあります。
烏帽子形城跡・烏帽子形八幡神社
引用:Google Map
別名「押子形城」
神社もあって、市街地に近いのに開発が行われずに済んだおかげで、安土桃山時代の遺構が良い状態で残っています。
神社の社務所は毎月1日と、毎週日曜日に開いていて、9時~12時までしかやってないようです。
天然温泉 憩いの宿 河内長野荘
引用:Google Map
推古天皇の時代に湧き出たらしい、由緒ある天然温泉です。
宿泊施設ですが、温泉+昼飯だけの予約不要プランもあります。
泉質はナトリウム・マグネシウム塩化物泉と、まぁどこにでもある温泉。
HPはこちら→天然温泉 憩いの宿 河内長野荘
プラザ阪下オフロードコース
引用:Google Map
こっちは観光というより趣味の世界。
関西最大級のオフロードコースです。
舗装されてないコースで、自転車・オートバイ・自動車で早さを競う競技をやっとります。
特にバイクでの競技は世界でも人気で、トップ層は日本円にして数億円で契約してるくらいです。
観心寺
引用:Google Map
楠木正成ゆかりの寺社です。
河内長野駅からはちょい遠いですが、バスで行けます。
北斗七星を祀っている寺はここだけ。
もう1つ・・・延命寺も楠木正成ゆかりの寺ですが、こちらは美加の台駅からバスで行くのが便利です。
観心寺から歩きで行くのは、オススメしません。
天野酒 西條合資会社
引用:Google Map
1718年にできた、歴史のある酒蔵です。
天野酒というブランド名は、天野山金剛寺から。
お酒だけじゃなく、和・洋菓子や酒粕の加工食品も売ってます。
まとめ:河内長野で観光は、アリかもしれん
引用:Google Map
寺社がチラホラあるし
地酒売ってる店もあるし
天然温泉付きの宿泊施設もあるし
と、意外でした。個人的にはまぁまぁ近い範囲だし、南の方は基本的に行かんのでね、新たな発見でした。
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