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古市駅はKTクオリティ増解結が見れるぞ。古墳の町で開かれる市場も注目

古市駅はKTクオリティ増解結が見れるぞ。古墳の町で開かれる市場も注目

引用:Google Map

KTクオリティの1つ「関西イチの増解結のプロ」が、ここ古市駅で見られます。

KTってのは近鉄の略。

近鉄独特の技や、頭のおかしな編成(ブツ10)や変わった歴史を全部ひっくるめてKTクオリティと言われてますね。(?)

古市駅では頻繁に増解結が行われてますが、ただの増解結ではなく、ちゃんと貫通扉を開けて繋げるようにしています。

なのにメチャクチャ早い。

これがKTクオリティの1つです。

この記事の内容
  • 古市駅の歴史と特徴。KTクオリティが見れるぞ
  • 古市は市場が由来ではなかった。古墳の町の謎
  • 世界遺産だけじゃない、他にもある古市の観光スポット
喜志>>

古市駅の歴史と特徴。KTクオリティが見れるぞ

古市駅の歴史と特徴。KTクオリティが見れるぞ

古市駅は近鉄の中でも最古の駅の1つ。

同じ日に開業したのが、道明寺駅柏原駅です。

当時はただの途中駅でしたが、後に南大阪線と長野線の合流駅となり、KTクオリティを求められるようになりました。

古市駅

古市駅は1898年3月24日に開業しました。

開業の翌月には古市から富田林まで延伸しました。

は?なんで富田林

と思うでしょうが、近鉄最古の路線は今でいう道明寺線と長野線です。

支線に格下げされましたが、最初は主線でした。

詳しい歴史はこちら→>>近鉄はどうやってできた?歴史をイチからたどってみた(前編)

色々な事情があり、南大阪線があとから追加されました。

だから、道明寺・古市あたりでグネグネしてるのよ。

駅のちょい移動

1969年10月、200mほど北に移設しました。

同時に駅は橋上駅舎になりました。

多分だけど、駅のグレードアップをしたかったけど、周りに余裕がなかったからしゃーなしで移動した。

航空写真

引用:国土地理院地図

過去の航空写真と比較すると、神社と学校の敷地を削ってるようでした。

KTクオリティ増解結

古市駅では頻繁に増解結が行われています。

これは駅の大きさによる制限があるからです。

なんせ大阪阿部野橋は、近鉄で最も利用者の多い駅ですからね。

8両でも足りるんかってくらい。

だけど古市を境に一気に利用者が減るので、空気輸送にならんように古市で増解結が行われます。

そして、古市駅は南側にしか出入口がありません。

だから客をなるべく歩かせないように、電車を動かします。これもまたKTクオリティ。

分かりやすい動画はこちら↓

特急停車駅だけど常時ではない

特急停車駅だけど常時ではない

古市駅は朝と夜だけ特急が停まります。

朝は上りだけ。夜は下りだけです。

こういった感じの運用駅は他にも高の原・桔梗が丘・久居があります。

西ノ京はちょっと違うよ

古市は市場が由来ではなかった。古墳の町の謎

古市は市場が由来ではなかった。古墳の町の謎

引用:Google Map

古市駅の周囲には古墳がいくつもあります。

世界遺産・百舌鳥古市古墳群と名前が付いているくらい。

なぜ百舌鳥とセットなのか、なぜ古市なのか。ちょいと考察してみました。

古市に古墳が多い理由

古墳が作られた理由は、日本の帝の力を内外に示すためです。

とりわけ、応神天皇仁徳天皇の御陵は意識して作られたと思われます。

古墳時代の大阪は大阪湾と河内湖が繋がってて、河内湖には旧大和川が注いでました。

海からも巨大な陵墓が見え、都に入る途中でもかなり大きい古墳を見たら、ビビるでしょうね。

2つの街道が交わる地域

2つの街道が交わる地域

引用:Google Map

古市には竹内街道(東西)と東高野街道(南北)が通ってます。

交わった所が古市です。

竹内街道は、日本最古の街道で正確な年代は不明。

東高野街道は、計画的に建設されたもの。

8世紀にできた高野山金剛峰寺と石清水八幡宮を、ほぼ直線で結ぶ街道です。

んな所だから、古くから賑わってました。

古い市場があったから古市か?

ってのは違ってて、古市さんって人が大昔に治めてたようです。

どっから湧いた「羽曳野」

古市駅は羽曳野市の代表駅です。

だけど羽曳野駅ではありません。

そもそも、羽曳野なんて地名は最近できました。

古市駅のあたりは古市村→古市町と変わりました。

1956年9月30日に、古市町は周りと一緒になって、南大阪町になりました。

1959年1月15日には、人口増で南大阪市へランクアップ。

と思ったら、すぐに市名を「羽曳野市」としました。

由来は、ヤマトタケルの白鳥伝説です。

  • 日本神話の英雄ヤマトタケル
  • 亡くなったあと、白鳥に姿を変えて飛んでた
  • 最後に立ち寄ったのが古市

最後の最後、白鳥が天に昇った時、羽を曳く(引きずる)ように飛び去った事から羽曳野としました。

古市といえば世界遺産の古墳群だけど、それだけじゃない

古市といえば世界遺産の古墳群だけど、それだけじゃない

引用:Google Map

古市は世界遺産として登録された古墳群が有名ですけど、古市はそれだけじゃありません。

西琳寺

西琳寺

引用:Google Map

かなり古い寺院で、7世紀前半に創建されました。

最も日本で古い寺は飛鳥寺で596年です。

つまり6世紀末。近畿圏でもかなり早い時期にできた寺院です。

西琳寺の庭にあるデカい塔礎石は、飛鳥時代で最も大きなサイズと言われてます。

寺には隠し貯金代わりの黄金の平瓦があったそうです。

織田信長の軍が襲来した時に、どこかに隠したみたいだけど、それが未だに見つかってません。

白鳥神社

白鳥神社

引用:Google Map

羽曳野の由来、白鳥伝説の聖地として有名です。

というわけでヤマトタケル主祭神

誰なのかというと、景行天皇(12代)の子で、成務天皇(13代)と兄弟です。

成務天皇の直系が居なかったため、ヤマトタケルの息子が仲哀天皇(14代)になりました。

さてヤマトタケルは、結構強い人で武闘派でした。

景行天皇はその力を見込んで、大和政権の言う事を聞かねぇ鹿児島あたりに派遣しました。

もちろん勝利。

帰りに出雲に寄って、ついでに出雲も平定。

次は東国へ派遣されます。途中で草薙剣をゲットし、次から次へと討伐しました。

その途中、山の祟りで薨去しました。この後の話が白鳥伝説。

なんし武闘派の人が主に祀られている神社、勝利祈願にピッタリです。

石川スポーツ公園

石川スポーツ公園

引用:Google Map

石川沿いにはスポーツ公園があり、春には桜が咲きます。

桜並木は600mほど続いていて、花見時期はかなり賑わってるみたいです。

また、毎月の第2日曜日(多分)には古市駅の駅前広場で市場が開かれます。

羽曳野の農家が野菜や果物を出してまっせ。

駅前のルート改善中・・・?

駅前のルート改善中・・・?

引用:Google Map

送迎に使っているロータリーですが、交通渋滞が結構起こってるみたい。

ただでさえクソ狭い周りの状態で、歩行者も入り乱れて危険だ

ということで、一方通行や駐車禁止などの規制を入れてるけど、まだ不十分じゃね?という声もあるようです。

羽曳野市は、大阪府警と協議を色々とし、道路交通の改善を計画中・・・

まとめ:古市駅は近鉄イチ増解結の多い駅。朝・夕が見所

古市駅は近鉄イチ増解結の多い駅。朝・夕が見所

特に朝ラッシュ・夕ラッシュはバタバタとしていて、傍から見てたら面白いかも。

世界遺産古市古墳群が近く、寺社もあります。

白鳥神社では御朱印が貰えるので、御朱印ハンターはぜひ。

なんか限定品もあったよ?

喜志>>

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