引用:Google Map
理由は謎だけど「石切なんかどうですか?」とあったので、色々と調べてみました。
石切と言えば通称、石切神社。
どんな神社やねん?と思ったら、メチャクチャ歴史ある神社でした。
「石切」という駅名、地名にもなった神話
多分だけど、石切神社とか地名が駅名の由来でしょ?と思う。
それについては特に議論する必要はないと思います。
こういうパターンはよくあるので。
疑問に思うのは、なぜ「石切」なんて名前なのか・・・それについて調べてみました。
「石切」の由来
石切という地名には、石切場という意味で付けられている所もあるようです。
城に使う石垣とかですね。
ああいう石を切り出す場所、という意味で「石切場」→「石切」
ですが、石切駅あたりの「石切」は、石切場という意味で付けられてません。
実際は石切神社(通称)にまつられている、剣や矢のこと。
メチャクチャ強い武器で、石をも破壊してしまう剣や矢だから石切と言われてました。
そんな剣や矢が実際にあるかどうかは置いといて、ニギハヤヒのミコトの力そのものが、それほど強かった・・・という言い伝えがあるそうです。
そういった神の力の事を神威(しんい)と言います。
神威と書いたら「カムイ」と読んでしまいそうですが「しんい」です。
参考:石切劔箭神社
石切劔箭神社
引用:Google Map
石切劔箭神社(いしきり・つるぎや・じんじゃ)がとても地元で有名ですね。
この神社は言い伝えによると、神武天皇2年にできたらしい。紀元前659年のことです。
もちろん、この古さは他の神社と比べるとレベチで、伊勢の神宮よりもずーーっと前に完成してます。
また後日に紹介などしますが。石切神社より古い神社があって、それが枚岡神社です。
石切神社は百度参りで有名で、百度参りをしに全国から人が参拝しに来ています。

実は駅名が先だった「石切」
1914年4月30日、大軌が奈良線を開業させた時に石切駅も同時に開業。
ですが、石切駅あたりの住所が石切町となるのは1950年のことです。
もしかしたら石切という地名があったのかもしれませんが、今で言う市町村レベルの格に「石切」は採用されてませんでした。
よほど「石切」という名称に歴史があるからこそ、駅名に使ったんでしょう。
地名としては残っていて、今は東大阪市の上石切町・北石切町・中石切町・西石切町・東石切町として残ってます。
全部合わせると、この範囲です。
石切駅の歴史と今
ですが、その先の生駒トンネルについては今のトンネルとは別で、もう少し北寄りにありました。
生駒トンネル
奈良線の歴史を語る時に必ず出てくるのが生駒トンネルです。
今は石切駅を出たらすぐですが、奈良線の開業当初はさらに駅が1つあり、その先から山の中をぶち抜いてました。
旧トンネルのスペックは低く、穴が小さくてデカい車両が通れない大きさでした。
しかし、すぐに車両の大型化をするワケじゃなかったので、そのまんまに。
戦争が終わり、落ち着いてきた所で近鉄は本格的に車両の大型化を進めました。
奈良線の電圧は600Vでした。大阪線は1500Vなので、ここも合わせる必要があります。
そして1962年に新トンネルの工事が開始。1964年に運用開始しました。
古いトンネルは一部、けいはんな線に転用されました。
こうして旧生駒トンネルの大阪側は閉鎖されることに。
今でも残ってて、ちょいと離れた所までなら近づく事はできます。

撮り鉄スポットもある
石切駅から少し歩いた所のこの場所は、奈良線と大阪平野を一望できるスポットです。
有名な場所ではありますが、結構難しい。
余計なモノが入りやすく、どう撮れば良いか分かりませんでした。

額田駅の方向へ下って行った所も有名なスポットです。
近代にできた石切大仏
石切には由緒ある神社がありますが、大仏もあります。
この石切大仏、まぁまぁの大きさで台座も含めると8mもあり、国内3位の大きさです。
大仏様は「阿弥陀如来様」
仏様は「如来>菩薩>明王>天武」と分けられてて、如来はトップ。
で、石切大仏も同じ如来というランクの中にはいますが・・・実は歴史で言えば、かなり浅い方。
大仏ができたのは1980年と、かなり最近です。
しかも石切の有力者が作った大仏なので、由緒もへったくれもありません。
とはいえ自己満足で作ったのではなく、地元に貢献という事で私財をホイホイ使う、大物による建立です。
なぜ停まる?奈良線の急行
大阪線で言えば、河内国分のような立ち位置ではありますが・・・乗車人員はかなり少ないです。
1日平均の乗車人員は国分の約半分で4,795人でした。
ですので、2面4線の石切駅は各駅停車や準急と接続するためだけに急行が停まってるのだと思います。
そう考えた理由は他にもあって
以上のことからダイヤの都合で石切駅に急行を停めるようにした。と考えられます。
何のため?石切発着の普通
2022年12月8日更新のダイヤでは、石切発着の普通が数本あります。
- 平日と土休日の5時22分発、難波行き普通
- 平日の石切行き普通、難波19時52分発
夜の石切行きは平日のみです。
夜の運用は多分、夕方ラッシュの後始末ついで。
東花園までだと少し足りない。東生駒まで動かすのは勿体ない。という理由かも?
その後の動きは時刻表上にないので、東花園の車庫へ消えているでしょう。
朝の運用は、朝ラッシュには早すぎますね。
とはいえ6時までには到着するので、早い出勤時間の人にとっては丁度良いダイヤです。
中途半端に東花園始発だと、瓢箪山~石切の人が使えません。ですので、石切始発なのかも?
ちなみに、この列車より先に動いて難波に着くものは全て尼崎行き普通です。
折り返し難波発の車両を作る、送り込み兼営業列車のようにも見えますね。
生駒側にある側線について
石切駅には奈良方面の線路から生駒側に向かって入れる側線があります。
これについては、ざっくり調べた限りでは謎のまま。
ですが、周りを見た限りでは保線作業用と考えられます。
- 外から入れる部分
- 敷地内にある建物
- バラストではない部分あり
以上のことから保線作業のために使用されてそうな感じです。
まとめ:石切駅は急行停車駅にしては寂しい
駅名の由来は、通称・石切神社から。
「石をも切れる剣や矢」が由来らしいです。
その歴史は古く、神話の話で神武天皇が即位する前の話。
神社ができたのは即位2年の年なので、2600年以上です。
住宅街はありますが、そんなに利用者が多くなくて、急行停車駅にしてはちょっと少なめです。
ですので、利用状況というよりはダイヤの都合上で停めてるのかな?と思います。
今回はこれで以上です。
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