引用:Google Map/w aさん
住所には無く、海水浴場は鼓ヶ浦となってますね。
どうして海なのに「鼓」が付いているのか
実は最初から今の場所に駅がなかった事
鼓ヶ浦駅の辺りがどんな感じの地域なのか、何か名所みたいなものはあるのか、いつものように調べてみました。
鼓ヶ浦駅の歴史。当初は場所も名前も違った
引用:Google Map/Yo Shiさん
鼓ヶ浦駅は1915年9月10日に開業しました。
ですが、最初はこんな名前じゃなかったし、場所も違いました。
子安観音駅
開業した時の駅名は「子安観音駅」
鼓ヶ浦駅から300mほど離れた所に子安観音寺があります。
そのすぐ近くに駅を置いてました。
引用:Google Map
多分ココ
今でも空白地が残っているので、推定ですけど。
寺の詳細については後で。
住所名で分かる、鼓ヶ浦駅あたりの特徴
この「寺家」というのは、寺の領地という意味。
子安観音寺を代表とした、小規模な町だったようです。
現在では駅を中心に町が形成されてますが、かつては子安観音寺を中心に民家がありました。
ですので住民の利便性や寺の参拝者の事を考えて、寺の近くに駅を置いたと考えられます。
海水浴場の開設
引用:Google Map
この海水浴場は100年以上前にできた歴史ある海水浴場です。
浜辺には松が連なり、白砂青松(はくしゃせいしょう)100選に選ばれた砂浜。
多くの学者や文学者が訪れて、鼓ヶ浦の美しい風景を見て、短歌や俳句などを残していきました。
海岸・子安観音寺・西方寺に石の句碑が点在してます。
鼓ヶ浦海水浴場の開設に伴って、1922年に鼓ヶ浦駅に駅名を変更。
1925年には300mほど白子側に移動しました。
どっから持ってきた「鼓ヶ浦」
鼓ヶ浦という名称は、そもそも浜辺に付けられていた名前です。
聖武天皇(45代)の時代、鼓の音が海の中からしたらしく、漁夫が網を降ろすと・・・観音像が上がったという話が由来。
この話も非現実的ですが
打ち寄せる波の音が、鼓を打つ音に聞こえたから
なんて説もあります。
急行の臨時停車駅だった
鼓ヶ浦駅は1980年代までは急行の臨時停車駅でした。
また、臨時の運用「急行・鼓ヶ浦行き」がありました。
主に海水浴場に向かう人を運ぶために運行されました。
ですので、今でも方向幕には「急行:鼓ヶ浦」が残っている車両もあります。
鼓ヶ浦(寺家 )の特徴
鼓ヶ浦駅の辺りも伊勢街道が通っていて、かつては街道を使って神宮に行ってた人がいっぱい居たでしょう。
ただ、鼓ヶ浦駅辺りに残っているものは、そんなに多くなく
鼓ヶ浦駅辺りだと子安観音寺辺りに史跡が集中しています。
この事からも、鼓ヶ浦駅の辺りはそもそも子安観音寺が中心の町だったことが伺えます。
名古屋線では珍しい跨線橋付きの駅
引用:Google Map
名古屋線で各駅停車しか停まらない駅で、跨線橋がある駅は鼓ヶ浦駅くらい。
だいたいがホーム別だったり、構内踏切です。
鼓ヶ浦駅は駅舎が伊勢中川方面行き側にしかなく、名古屋方面ホームは跨線橋を使わないと行けません。
しかもエスカレーターやエレベーターもなし。
2021年2月、鈴鹿市議会では議員から市に対して
鈴鹿市は近鉄に確認した所、1日利用者平均が3000人に達してないと分かりました。
ですので、バリアフリー整備の目標基準に達してません。
このような回答はありました。
2024年5月現在、特に何か動きはないみたいです。
鼓ヶ浦駅あたりの名所、パワースポット
その辺も含め、色々と紹介してゆきます。
鼓ヶ浦海水浴場
引用:Google Map
日本の砂浜(
駐車場の開放期間は6月1日~9月1日の土休日。
7月22日~8月16日は毎日開放してます。(2024年)
ですが、海水浴場としては開放しない事を発表しています。
ということで、水着を着て泳いだり遊んだりナンパしたりはできません。
詳しくはこちら→観光三重-鼓ヶ浦海岸をご覧ください。
子安観音寺
引用:Google Map
751年に創建された、かなり古い寺院。
子安観音は、安産や子供の成長を見守ってくれる仏様です。
この寺には白子不断桜という桜があり、夏以外は桜の花がポツポツと咲いてます。
こういう系統の桜は全国にありますが、その中でも名称に「不断」が入るのは、子安観音寺にある桜だけです。
伝承によれば、称徳天皇(48代)の頃からずーっと咲いているらしい。8世紀ごろですね。
白子不断桜は国の天然記念物に指定。
原木から一部を取り、東京八王子の研究所で保存されてます。
鈴鹿市伝統産業会館
引用:Google Map
こちらには伊勢形紙や鈴鹿墨が展示されてます。
基本的に月曜日休み。9時~16時半まで。入館料は無料です。
伊勢形紙については白子駅の紹介で説明しました。
裃や友禅、浴衣に模様を入れる時に使う「型」です。
鈴鹿墨は、鈴鹿で簡単に取れる原材料と、弱アルカリ性の水質によってできる質の高い墨です。
上品で色が良く、布の染料にまで使用されてます。
墨としては唯一の伝統工芸品。
現在は、鼓ヶ浦駅の近くにある「進誠堂」でしか製造・販売されてません。
スポーツ系施設や自動車学校がある
鼓ヶ浦サン・スポーツランドには
人工芝フットサルコートが1面あります。
内陸の方には御座池・多目的グラウンド。こちらにもクリケットボール場があり、ここはオーストラリアか?
というくらい、クリケットボール場があります。
どちらも駐車場はフリー。
また、駅からほど近い所に自動車学校がありますが・・・
白子駅から無料のスクールバスが出てますし、各学校や鈴鹿市の駅からバスに乗って行く事ができます。(後者は完全予約制)
ですので、駅利用者数にはそこまで影響してないという感じ。
まとめ:鼓ヶ浦駅は利便性アップの可能性・・・低い
引用:Google Map/あきのぶさん
何だかんだと白子エリアとは隣なので、チャリでも行ける距離です。
ましてや車社会の三重県で、すぐ近くに国道はあるし、ちょっと内陸には中勢バイパスもあります。
わりとどこも駐車場が用意されてるんで、電車で行くって人は少ないかも。
鈴鹿市のやる気によっては、改善されるかも・・・。
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