撮り鉄の鉄道ノート

近鉄好きの撮り鉄が好き勝手に書くブログ

朝熊駅から歩いて行こうと思えば行ける、朝熊山展望台。チャレンジしてみてね

朝熊駅から歩いて行こうと思えば行ける、朝熊山展望台。チャレンジしてみてね

引用:Google Map/PONY缶詰

今回は近鉄鳥羽線、朝熊駅です。

  • 「あさくま」じゃなくて「あさま」?
  • この地名、どのように付いたんだ?
  • 朝熊ってどんな所?なんかあんのけ?

と思ったので、いつものように適当に調べてみました。

朝熊駅の歴史

朝熊駅の歴史

引用:Google Map/Naoki Tagami

朝熊駅は近鉄の歴史の中では比較的最近できた駅。

そもそも鳥羽線が新しい路線で、未だに回収のための加算運賃が設定されてます。

鳥羽線ができるまでは山田線と志摩線が別々にあって、志摩線が孤立路線でした。

  • 観光エリアにするつもり
  • ちょうど1970大阪万博で人が集まる
  • 伊勢ついでの志摩観光をPR

というわけで鳥羽線ができました。

朝熊駅

朝熊駅は1970年3月1日に開業しました。

鳥羽線の開通はちょっと前の1969年12月15日、宇治山田~五十鈴川だけが先にできました。

五十鈴川はまだしも、朝熊・池の浦に駅を置く必要あったんけ?とも思いますが・・・

どちらも人様がまぁまぁ住んでましたし

隣の五十鈴川駅まで結構距離があるから置いた。

そんな感じです。

国土地理院地図航空写真・朝熊駅

1961年-1969年の国土地理院地図航空写真です。

複線化工事

最初から複線にする予定でしたが、できるだけ短い工期で繋げてしまいたかったようで

まずは単線で開業しました。

1975年4月11日、五十鈴川~朝熊を複線化。

1975年12月20日、朝熊~鳥羽を複線化して、信号所が廃止。

信号所は、朝熊・池の浦の間にあるトンネルよりも朝熊側にありました。

信号所跡

引用:Google Map

多分コレ

鳥羽松坂線から入れる道があるように見えますが、立ち入り禁止です。

無人駅になり、駅舎消滅

1998年、無人駅化に。

それまで駅舎があったそうですが、どこにどのようにあったのかは分かりません。

駅ホームの下にあったものと思われます。

今は簡易ICタッチ機と乗車証明券だけ設置。

階段しかないんで、足が不自由な人には大変な駅です。

駅名についた「朝熊」って何じゃ?さまざまな説あり

駅名についた「朝熊」って何じゃ?さまざまな説あり

引用:Google Map

朝熊の山の方は通称、朝熊山あさまやまと言います。

正式には朝熊ヶ岳

ここには金剛證寺こんごうしょうじが6世紀半ばくらいにできたらしい。

これらは全部「あさま」と呼びますが・・・神社の朝熊だけは「あさくま」読みをします。

朝熊の原点はどれ?

浅隈あさくまとは浅く、曲がりくねった川のことです。

朝熊駅の近くには、朝熊ヶ岳を水源とする川が2つほどあります。

特に東の川は今よりもグネグネしてました。

川

引用:国土地理院地図

もう1つが空海が修行中、朝に熊が出て

夕方に虚空蔵菩薩が出現した事から。

もう1つが、朝熊神社の祭神コノハナサクヤヒメの別名「葦津姫」が由来とする説もあります。

どれもこれもあって、有力とする説がありません。

「あさくま」が「あさま」になったのは、省略読みと考えられてます。

神宮と関係の深い朝熊神社と鏡宮神社

神宮と関係の深い朝熊神社と鏡宮神社

引用:Google Map/前島憲司

朝熊の海の方、五十鈴川に近い所に神社が2社あります。

東側が朝熊神社。西側が鏡宮神社かがみのみやじんじゃです。

どちらも内宮と関係ある神社で

摂社は、ある神社の本社ととても縁が深い神社の事で家族関係みたいな感じ。
さらに末社があるけど、末社の方が関係が薄い。

そんな関係の深い神社のうちの1つで、名簿1番目な神社なもんなので、朝熊神社は他の神社に比べて多くの祭祀が行われているそうです。

普段は誰も居ないらしいけど。

もちろん神宮系統なので、どちらも賽銭箱はありません。

朝熊神社には、朝熊御前神社(摂社第2位)もあって隣同士になってます。

参拝の時は右手側(東側)の朝熊神社から順番に参ってくださいな。

朝熊神社の成り立ちはハッキリしておらず、最低でも804年以前からは存在していたとされます。

言い伝えによると、紀元前3年です。

鏡宮神社

鏡宮神社

引用:Google Map/花てらす

鏡宮神社には柵に囲まれた石があります。虎石といい、依り代となってました。

この神社は朝熊神社から分離した神社なので、1度は神宮系列から外れました。

ですが、神宮は

記載がなくても古くから関係ある事は間違いない

というわけで、末社として復帰。

その後また「内宮の末社はおかしくね?」という議論が起こりました。

ですが、特に所属を変えられる事なく、内宮の末社のままです。

朝熊駅からは遠いけど、人が集まるスポットがあるよ

朝熊駅からは遠いけど、人が集まるスポットがあるよ

引用:Google Map

三重県営サンアリーナとか、金剛證寺朝熊山展望台があります。

サンアリーナは、学校の生徒が朝熊駅から歩いて行ってるらしい。

運動部とかの大会会場になってるようです。

三重県営サンアリーナ

三重県営サンアリーナ

引用:Google Map

イベント会場や、スポーツの大会に使えるデカいアリーナが1つ。

サブにもう1つのアリーナを持つ施設です。

隣には芝生のサッカー場が4つもあり、よく大会会場になってるみたい。

ここの近くにある朝熊山麓公園の方が人気です。

朝熊山麓公園

朝熊山麓公園

引用:Google Map

最近リニューアルし、遊具が増えたり施設設備の強化が行われました。

ですが、駅から歩いて行けるような場所と距離ではありません・・・

車で行く事をオススメします。(笑)

金剛證寺

金剛證寺

引用:Google Map

昔は神宮行ったなら、朝熊も行けと言われるくらいでした。

今はそこまで言われないかも・・・?

神宮の鬼門を守っている寺で、西暦500年代中盤あたりにできたとされます。

本尊様は隠されてますが、式年遷宮の翌年に開帳しているらしい。

朝熊山展望台

朝熊山展望台

引用:Google Map

金剛證寺の隣です。

足湯につかりながら、志摩のリアス式海岸をゆったり観れます。

鳥羽が良く見えるんで、状況によっては近鉄車両が撮れるかも?

直線で4~5kmほどだから、性能の良い望遠レンズがあれば楽勝でしょう。

天空のポストなんてのもあり、角度によってはポツンとポストが青空の下にあるような写真が撮れます。

平日は山をひたすら登るか、車で。

土休日はバスが出てます。

唯一の道路、伊勢志摩スカイラインは有料道路なので注意。

橋本平八・北園克衛兄弟の生家

橋本平八・北園克衛兄弟の生家

引用:Google Map

特に展示があるとか見学ができるわけではないけど

地元の人らで維持されているみたいです。

平八は彫刻家。克衛は詩人、写真家、デザイナーとして活躍してました。

といっても大正~昭和にかけての人で、現代の人はほとんど知りません。

赤福の本社工場

赤福の本社工場

引用:Google Map

朝熊駅からほど近い所に赤福の工場があります。

本店は内宮の近くですが、会社としての機能や本工場は朝熊です。

工場見学とかはやってません。

できたてが食べたいなら、内宮の本店へどうぞ。

ゆうて味はそんなに変わらん。

まとめ:朝熊駅は駅撮りもオススメ

朝熊駅は駅撮りもオススメ

引用:Google Map/Naoki Tagami

駅から歩いて気軽に行ける所は皆無と言っても良いです。

別ルートからの朝熊山展望台はオススメ。

一応、朝熊駅から歩いて山登りできるルートはあるので、節約旅行には良いかも?

かつてはケーブルカーがあったんですけどね、戦争の影響で鉄くずへ転用されてしまいました。

駅は閑散としてて、良い感じにカーブがあるんで、駅撮りには良いかも。

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