撮り鉄の鉄道ノート

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桜駅の周りにある智積養水・・・人工河川を作った理由は、両水問題が原因だった

桜駅の周りにある智積養水という人工河川を作った理由は、両水問題が原因だった

引用:Google Map

こんな駅名だから桜の木がそこら中にあるのかな・・・?

駅のすぐそばに桜の木があるみたいです。

どういった理由で桜駅にしたのか

なぜ桜駅なのに、桜町に駅が無いのか、適当に調べてみました。

この記事の内容
  • 桜駅の開業から今。智積町にあるのに桜なのは移転が理由だった
  • 桜駅の近くにある名水「智積養水」が語る、桜駅あたりの問題
  • 湯の山線でよく利用されている桜駅に何があるの?
高角>>

桜駅の開業から今。智積町にあるのに桜なのは移転が理由だった

桜駅の開業から今。智積町にあるのに桜なのは移転が理由だった

引用:Google Map/Naoki Tagamiさん

桜駅の住所は四日市市智積町ちしゃくちょうです。

桜は、どこ行ったのかというと・・・すぐ近く。

境界線は目の前です。

あぁ、大人の理由で桜を採用したのね

という事でもなく、そもそも今と開業時では駅の場所が違ったのです。

桜村駅の開業

1913年6月1日、四日市鉄道が桜村駅を開業しました。

この日に伊勢川島~湯の山が開通。

3ヶ月後に伊勢川島~四日市まで開通します。

1913年当時、桜村駅のあたりは「桜村」っていう自治体でした。

そっから取って、桜村駅でした。

桜村駅の場所。なぜ移転した?

桜村駅の場所。なぜ移転した?

引用:Google Map

今のメナード化粧品販売店の裏手に、桜村駅がありました。

もちろん、この位置は四日市市桜町です。

1954年7月に、桜村駅から桜駅へ改称しました。

桜村が四日市市編入したことが理由です。

1964年に近鉄湯の山線を乗り入れ可能にします。

それまでナローゲージ・750Vでした。これを標準軌1500Vにグレードアップしました。

ついでにクネクネしている線形を改善。

たまたま移した駅の場所が、四日市智積町に入っちゃった。ってこと。

休止中とはいえ、菰野駅との間に神森と宿野があったってのもあり、あまり駅間を短くしないように・・・とした結果でもあります。

高角駅側のほとんどは、道路に転用。

菰野駅側は、線路に沿うように民家が並んで筋になってます。

旧線

引用:Google Map

川を渡った先は、保線車両にバラストを積みこむための積載場です。

菰野駅を超える桜駅

桜駅は1999年8月28日に地下駅舎が完成し、駅の北側に駅前広場ができました。

また、湯の山線では四日市駅を除いてこの駅だけエレベータが付いてます。

湯の山線で有人駅なのは、四日市湯の山温泉と、この桜駅だけ。

優遇されている理由は、利用者が多い事と、四日市市だからって事もあるでしょうな。

  • 四日市市三重県で最強の市だから財源がある
  • 桜駅の範囲に新住宅地ができた
  • 菰野は分散しちゃってる

一帯の利用需要を桜駅だけでカバーしているので、利用者が多くなってます。

公立高校の存在もあります

桜駅の近くにある名水「智積養水」が語る、桜駅あたりの問題

桜駅の近くにある名水「智積養水」が語る、桜駅あたりの問題

引用:Google Map

桜駅の住所、智積の名がついた水路があります。

この水路は人工的に作られたものです。

名水百選になった人工河川ができた理由

智積町は面倒臭い所で

  • 日照りが続くとカラカラになるし
  • 雨がメチャクチャ降ると、あふれるし

両方の面で水の問題がありました。

ということで、人工的に河川を作る事になりました。

この河川の水源は、蟹池。

桜駅の北の方にポツンとあります。

桜村の成り立ち

桜村は1889年4月1日に佐倉村と智積村が合併して発足しました。

その前は、佐倉村と櫻一色村と智積村だったようで

佐倉村と櫻一色村が合併して、新佐倉村(櫻村?)ができました。

ここまで桜にこだわるのは、この辺り一帯に桜とついた地名があったからだと思われます。

桜神田や、桜御厨、桜郷・・・そして桜神社もありました。

その桜神社は焼失後、再建されましたが、椿岸神社へ合祀されました。

どうやら地蔵堂にある桜の木がキレイなんだとさ。

地蔵堂

引用:Google Map

参考:桜神社跡の碑

智積って何じゃ?

智積町の由来は、多宝山智積寺と言われてます。

ですが、この寺は現存してません。

現在の桜町南区公民館の西側の桜町66番地にあったらしい。

「智積」で調べると、京都の寺や淡路島の寺がヒットしてしまい、この多宝山智積寺については何も得られませんでした。

どっちも真言宗だという事は分かったので、真言宗系の寺だったんだろね・・・としか分かりません。

ちなみに、「智積」というのは

そのまんま、知恵や知識を積み重ねる事。

学びや経験を通じて、知恵や知識を増やしていきましょう。という意味です。

桜駅に何があるの?湯の山線、利用者数第2位の謎

桜駅に何があるの?湯の山線、利用者数第2位の謎

引用:Google Map

チラっと出したのが、公立高校と智積養水です。

智積養水については桜駅周辺にあり、北口駅前や西勝寺の辺りで見れます。

西勝寺/椿岸神社

西勝寺

引用:Google Map

入口の所にちょっとした橋があり、そこがまさに智積養水路です。

一帯ではかなり大きなお寺で、1605年に建立されました。

浄土真宗本願寺派の寺院です。

椿岸神社

引用:Google Map

ここのすぐ真向いにあるのが、椿岸神社。

桜神社を合祀してます。

こちらは748年にはあったとされる、古くからの地元の神社です。

獅子舞が行われてます。

1800年代からの酒造会社

石川酒造

引用:Google Map

こちらは石川酒造

国の登録有形文化財として登録されいる、木造建築の建物です。

「噴井」というブランド酒を販売しています。

近くにある伊藤酒造も同時期にできた酒蔵です。

「鈿女」というお酒を出してます。

三重県四日市西高等学校

三重県立四日市西高等学校

引用:Google Map

通称、四西とか西高と言われてます。

桜駅からは徒歩15分ほどです。

かつては駅の南側に生徒専用の出入口がありましたが、駅舎地下化で無くなりました。

レベルは中の中~上くらい。

部活はバスケが強いようです。

この辺り一帯では1番無難な学校なだけあって、人が集中していると思います。

四南、四高はレベル高め、菰野は低いため。

かめや製菓舗

かめや製菓舗

引用:Google Map

西勝寺のすぐ近くにある和菓子屋さん

麩まんじゅうと草餅が美味しいと評判です。

あんこは、さっぱり系らしい。

まとめ:桜駅はもう少ししたら無人駅になる可能性あり

桜駅はもう少ししたら無人駅になる可能性あり

引用:Google Map

湯の山線の中ではわりと優遇されてますけど

それも、もう少ししたらヤバいかもしれません。

というのも、新しく造成された新しい住宅地、桜台・桜新町・桜花台・桜台本町ができてかなり経っているようで、高齢化が進んでいると四日市市議会で言われてました。

ですので、近いうちに無人駅になってしまうかも。

観光産業はそこまで強くないので、格下げ必至かもしれませんな。

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