引用:Google Map大羽根園駅・ゆっくり考えるさん
湯の山線のできた経緯とかは、下記の記事でやりましたので、ついでにご覧ください。
湯の山線は現在10駅ありますが、今残っている駅のうち、大羽根園駅だけが51年後に増えました。
大羽根園駅を新設開業した理由、駅名の由来など
引用:Google Map大羽根園駅・尾嵜行滋さん
なんで51年後に駅を追加したのか
大羽根園の駅名の由来は何なのか・・・私立高校でもあるんか?と思ったら、無いし
なんでやろう?とアレコレ調べてみたら、多分コレじゃね?ってのが分かったんで、まとめておきます。
大羽根園駅を新しく作った理由は
ま簡単な話、人口増による住宅地開発があって、利便性のために新設されました。
大羽根園駅の開業は1964年
第1次ベビーブームから15年後くらいの時期で、戦後の好景気中です。
終戦から日本の人口は右肩上がりで、7000万人だった人口が1965年に1億人になりました。
あっちこっちで新しい住宅地ができて、大羽根園駅あたりの菰野(こもの)町も開発の対象になりました。
理由としては、四日市に近いからですね。
というわけで、菰野町のちょい町はずれに住宅団地を作ることになりました。
新たな住所の設定(ココがポイント)
引用:Google Map
新しい住宅団地ができる、ということで住所をそれなりに作り直す必要があります。
ざっくり菰野町のどこそこ地域、とはいきません。
区画整備して住宅地を作るんで・・・住所を新たにちゃんと設定することになりました。
さて、区画された所の住所ですが、現在は「菰野町大羽根園ナンチャラ」となってます。
そして駅名は「大羽根園駅」
この「大羽根園」から推察してみました。
羽根と羽は違う
まず、普通の「羽」は鳥や昆虫の羽のことで自然界にそのまま存在しているものの事を指します。
対して「羽根」とは
- 鳥や昆虫の体から抜けた羽
- 羽のような形状のもの
- 羽を加工したもの
この事を指します。
参考:違いが分かる事典
『大羽根園』というエリアは、なんとなくですが羽根のような形に見えませんかね?
引用:Google Map
特に青葉町・松ヶ枝町のあたりは羽根の先のような形に・・・
地名の「園」
地名に付けられている「園」は新たに開発した住宅地を庭園になぞらえて命名したのが始まりらしい。
もちろん遊園地もそうですし、いわゆる庭園(兼六園、後楽園、偕楽園)もそのまま地名になることもあります。
参考:都道府県市区町村
『大』はそのまま、大きいという意味だと思います。
あくまでも私の考察ですが・・・
- 住宅区画整備した時の形が羽根っぽい
- 開発した住宅地に「園」を付けることがある
- 東西に約1.3kmなんだから、小さくないだろ
という事で「大羽根園」という地名に決めたんじゃないかと考えられます。
そして駅名は地名に合わせて決めたんでしょう。
大羽根園駅の場所
大羽根園駅は、隣駅が中菰野駅と湯の山温泉駅で、中菰野に近いです。
四日市からの営業距離は
湯の山線は廃駅がいくつかありますが、中菰野~湯の山温泉間にはもともと何もありません。
2.8km開いていた所に、間に駅を追加しました。
かなり中菰野に寄っているのは、住宅区画整備による駅追加だからですね。
引用:国土地理院地図
ちょうど真ん中にしてしまうと、こうなります。
赤枠の所に駅ができてしまうので、柴垣町や呉竹町の人からしたら、駅が少し遠いです。
中菰野駅使えばいいやんけ、と思いますがね(笑)
ですが500m中菰野から離した場所は国道477号線に沿って鉄道を引いてしまったので、スペースがない事もあって今の場所に決めたんでしょう。
大羽根園駅は近鉄が作ってない
引用:Google Map大羽根園駅・Tomy-Te Tomatoさん
大羽根園駅の開業は1964年3月23日です。
のちに近鉄になる、三重電気鉄道の路線でした。
大羽根園駅にまつわる時系列
1913年 | 四日市鉄道が今の湯の山線を開業 |
1931年 | 四日市鉄道が三重鉄道に吸収合併される |
1944年 | 三重鉄道は戦時統合で合併、三重交通が発足 |
1963年 | 大羽根園の住宅が販売開始 |
1964年2月 | 三重交通が鉄道の事業を三重電気鉄道として分ける |
3月1日 | 湯の山線の線路幅を標準軌に。電圧をアップする工事が完了 |
3月23日 | 大羽根園駅が開業 |
1965年 | 近鉄が三重電気鉄道を合併する |
大羽根園の住宅の売り出しは1963年に始まってたんですが
湯の山線は近鉄との合併、相互乗り入れがすでに決まってたのか、駅の開業は後にしてました。
まぁほぼ同時進行だったんでしょうが、駅を置いてから線路幅を広げるよりは手間が少ないでしょう。
ちなみに、大羽根園駅の新設のお金の出所は分かりません。三重電だと思います。
湯の山線唯一の1面1線駅
引用:Google Map大羽根園駅・Masahiko Motonoさん
大羽根園駅は湯の山線でただ1つの1面1線駅です。
湯の山線は、大羽根園駅以外すべての駅ですれ違いができるようになってます。
スペースがなかった訳ではないんでしょうが、なぜか1面1線に。
ローカル線ばかり抱えて、お金がなかったのか・・・
理由はさだかではありませんが
別にこの駅だけすれ違い不可能になっても、ネックにはならないし
くらいのノリで追加したのかも?
その結果、駅の南側に住む人は遠回りしないと駅に入れないことに。
大羽根園住宅団地は・・・
この住宅団地ですが、どこが開発したのかはちょっと分かりませんでした。
まぁ近鉄か三交でしょうね、多分、知らんけど
住宅団地ができた1960年代は、くっそ狭い国土に1億人も住む国になりました。
参考:国土交通白書
近鉄が開発した町や住宅地は、奈良線の学園前駅とか大阪線の桔梗が丘駅ですね。
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まとめ:大羽根園駅は区画整理から生まれた?
引用:Google Map
大羽根園という駅名は、どっから産まれたんや?
と思い、色々と考察してみたら・・・多分ですが
- 住宅区画整備した時の形が羽根っぽい
- 開発した住宅地に「園」を付けることがある
- 東西に約1.3kmなんだから、小さくないだろ
という理由で「大羽根園」という地名に決めたんじゃねーかと思います。
それでは今回はこの辺で。またの
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