撮り鉄の鉄道ノート

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大和西大寺駅の高架化計画が後退か。奈良県と奈良市の足並み揃わず

大和西大寺駅の高架化計画が後退か。奈良県と奈良市の足並み揃わず

2025年5月30日、奈良県の山下知事が定例記者会見で大和西大寺駅の高架化事業について発表しました。

大まかな概要
  • 政府に対する要望を見送り
  • 奈良市提出の案、効果を検証
  • 奈良県の現案
  • 奈良市とは話のすり合わせを行う

以上の事を会見で発表しました。

大和西大寺駅が抱える問題。解消に向けていたが

大和西大寺駅が抱える問題。解消に向けていたが

大和西大寺駅近鉄でも最大級のターミナル駅で、三方に路線が伸び、さらに車庫まで併設している駅です。

しかも地上駅のため、駅近くの踏切は「開かずの踏切」レベルで開かない。

踏切を何とかしてくれ

という要望は以前から出てました。

簡単な流れ

2021年に奈良県奈良市近鉄で「地方踏切道改良計画」を作成して、国に提出

2023年7月に新県知事のもと、移設工事はカットする方針で再協議へ

2023年11月に3者協議を開催(次回開催の合意も得た)

だけど、奈良市は協議会に不参加を決め込みました。

2024年7月、県知事と市長で面談して協議。日程調整までしたが、現時点での出席はしないとのこと。

2025年1月、県から市に協議会開催の提案を行ったが・・・

未だに目処が立ってません。

事業負担の話をしていた

事業負担の話をしていた

第3回目の協議会が開催されないため、2024年7月に
知事、市長、県職員幹部、市職員幹部で面談。

費用負担についてはJRの計画の通りで進めませんかねー、みたいな話はしたらしい。

その費用負担ってのは

  • 国:55%
  • 県:19%
  • 市:19%
  • 近鉄:7%

これに不満だったのかどうかは分からんけど、県はそう推察していました。

県側の主張としては

除却踏切の3/4は市なんだからこっちが譲歩してるんだが

一方で奈良市は、計画道路の事業で何とかなると考えています。

大和中央道作るんだから、必要なくね?

計画道路

引用:国土地理院地図/編集:撮り鉄の鉄道ノート

太い南北の幹線道路を作り、渋滞などの解消を目指しているようです。

だけど、それで西大寺の一般車両利用数は減らないよ。ってのが県の考え。

奈良県が交通シミュレーションを行う

端的に言えば、奈良市の予測は甘くないか?と突き付ける証拠作りです。

現段階では

  • 2025年度予算から2000万円を計上
  • 6月に契約
  • 年度内には成果物を出して市に相談する予定

となってます。

ただワイのこの書き方、ちょっと言い過ぎで

とりあえず奈良市の予測は正しいのかどうかちゃんと調査してみます。って感じ。

それで本当に交通の改善ができるなら、それでいいし。

できないなら、奈良市と議論しまっせ。というトーンでした。

また、高架化以外の方法で大和西大寺駅の問題を解消できる案が奈良市から出た場合は、当然ながらそれは検討する。という姿勢です。

何も奈良県・県知事は「高架化一択だ!」と言ってるわけではありません。

現状、高架化以外に適当な方法は無いんじゃない?と主張しています。

ちなみに

道路の高架化は、それもそれで用地確保が大変。

鉄道の地下化は、高架化以上に事業費用がかかる。

ということで、奈良県は高架化を提示しています。

奈良県の計画(仮)

奈良県の計画(仮)

引用:国土地理院地図

駅の高架化

奈良線は南側に少し振る

京都線は西側に少し振る

奈良線の旧線路敷は新県道を通す

京都線の方は遊歩道を考えている(確定ではない)

駅南北は道路で繋げられる

土地が空くため、近鉄が何か建てる事ができる(近鉄はどう考えてるかは知らん)

奈良市長、任期満了につき2025年7月に選挙

2025年7月20日、市長選(と市議会)が行われ、現職の仲川市長が5期目当選しました。

シンプルに考えると、西大寺の事業計画は進まない事となるでしょう。

同日行われた奈良市議会選挙の結果は、こうなりました

奈良市議会2025改選の勢力

奈良市議会は定数39で、自公維の会派で過半数を占める事はできます。第1党は自民党無所属の会

あくまでも決裁権は市長にあるので、この件は議会と揉める事にはなるでしょう。

参考:奈良市議会議員選挙奈良市長選挙

選挙後の動き

山下知事は29日の会見で「市長と、どう実現するか協議していきたい」と言いました。

仲川市長も、「県市の負担割合をしっかりと議論した上で進めるべき」と言ってます。

参考:山下知事、西大寺駅高架化「協議したい」

この事からも、市長は100%反対という感じではなさそうです。

県市の割合負担は、互いに19%の1:1となってますが、協議次第では変わる可能性があるかも・・・

そもそもの話

  • 計38%負担
  • 除却される踏切4ヶ所のうち3つは奈良市
  • 単純に割合を出すなら奈良市が28.5%となる

それを19%同士で一旦決着ついたのに、まだ文句あるんですか?って思いました。

まぁ奈良線東大阪市における高架化事業は規模がでかいから、府も加わったけどさ

鉄道プレスさんは、1000億円規模の事業となる見込みと・・・つまり19%は190億円です。

それでB/Cがどんだけ見込めんねんって思うよね、確かに。

でも自分がその席にまだ座って居たいからかどうか知らんけど、のらりくらりしてるのが気に入らんな、俺は。

2年ぶりに協議を再開。計画が前に進む・・・か?

2025年12月22日、奈良県奈良市近鉄の3者による話し合いが再開したようです。

線路の移設に関しては県から停止が出ているし、市もそこは同意できるでしょう。(移設は事業費がさらに上がるし、特にメリットがない)

結局の所、揉めているのは事業負担割合くらいなもんなので、県が少し折れるのかも?

報道によると、県が市に協議再開を求めたようです。

参考:日本経済新聞近鉄大和西大寺駅の高架化、地元協議が実質再開 実現にはハードル」

 

大和西大寺駅の紹介はこちら→大和西大寺駅の分岐器(日本一)は将来消えることに・・・