こちらもちょっと読み方が特殊。
だけど、わりと読める人が居る系の駅名だと思います。
五十鈴川はすぐ近くにある川で、内宮に入る時に渡る川です。
住所地には全然なってなくて、川の名前をそのまんま使用した駅。
でも実は、最初の予定では地名を使用するつもりでした。
五十鈴川駅、最終進化系か。誕生から今までの歴史
引用:国土地理院地図
大半の路線は戦前にできたんですけど、五十鈴川駅を含む鳥羽線は戦後にできました。
鳥羽線が何であとに出来たのかについては、こちら→山田線・鳥羽線・志摩線はなぜそれぞれ名称が付いているの?をご覧ください。
当初の予定では「古市口」だった
五十鈴川駅の駅名候補、最初は「古市口」でした。
- 伊勢街道が貫く古市地区がある
- 地形や町の状況から、離して設置
ということで、こんな位置関係に。
古市地区ではないので、古市口にしようか・・・?と考えてましたが

参考:伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月7日
ちなみに下市口駅も自社の駅だったし、駅名は最初っから(1912年から)そのまんま。
そして、内宮前駅案が出ました。
ですが、伊勢市長・伊勢市議会・神宮から反対されてしまいます。
外宮を素通りしないか・・・とか、駅から遠すぎるというのが理由でした。
参考:伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月12日/11月13日
最終的に「五十鈴川(内宮前)」で決着することになりました。
参考:伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月12日/11月22日
五十鈴川駅
1969年12月15日、宇治山田~五十鈴川が開通しました。
鳥羽線はこの部分だけ先に開通したけど、わりとすぐ鳥羽まで全線開通してます。
五十鈴川駅が終着駅だったのは、翌年の3月頭まででした。
2か月半くらいですね。
※ただし単線
1971年に宇治山田~五十鈴川が複線化。
1975年に五十鈴川~朝熊まで複線化されました。
五十鈴川駅の運用状況・スペック
島式の2面4線で、折り返し設備あり。
大阪上本町駅や近鉄名古屋からの急行や特急が折り返してますね。
両方に片渡り線があるけれど、基本的には下りホームからそのまま折り返す運用です。
駅は高架駅になってますが、エレベータが設置されてるので足がしんどい人でも利用しやすい駅になってます。
また、観光地に近いだけあって駅出入口横にでかいコインロッカーも設置。
だいぶと駅の設備は充実しています。
現状、北口しかありませんが・・・南口設置の話は全く挙がってません。
多分、地形の都合上、工事が大変なのが理由でしょう。
五十鈴川の由来
駅名「五十鈴川」は近くを流れる川から名前を取りました。
この川は内宮の最初の大鳥居をくぐった所、川を渡ります。その川が五十鈴川です。
ヤマトヒメノミコトという人が、五十鈴川で
他にも、伊勢津彦からの伊勢津川とか
天から川辺に五十の鈴が降ったとかの創作もあります。
参考:安斎随筆巻之八/宇治橋・五十鈴川
トラック製造販売の、いすゞ自動車
日本海軍の軽巡洋艦「五十鈴」
海上自衛隊の護衛艦「いすず」は、この五十鈴川から取ってます。
五十鈴川駅から行ける(?)内宮以外のパワースポット
五十鈴川駅から行く人は少ないかもしれんけど、駅から歩いてでも一応行ける所に色んな神社があります。
多分、バスで寄る人が多いです。
皇大神宮別宮・月讀宮
月の神様、ツクヨミの神社です。
こっちは内宮の別宮として設置されてる神社で、別宮の中では最も重要な神社。
中にはツクヨミの和魂と荒魂と、イザナギとイザナミが並んでいます。
お月さんらしく(?)あまり人が来ないため、だいぶ静かです。
月関連の御利益は、こちらで。
開運、厄除けの神でもあり、安産・海上安全・五穀豊穣・大漁祈願にはピッタリです。
猿田彦神社
導きの神様、猿田彦の神社です。
ちょうど外宮と内宮を結ぶバスで途中下車できる所にあるんで、あまり駅から行く人は居ないでしょう。
なにかしら縁に恵まれてないなと思ったら、お祈りしてみると良いかも・・・?
参考:猿田彦神社
まとめ:結局よく分からん五十鈴川の由来
なんか色々と説があるけど、定説は無いって感じでした。
ただ、内宮との関係が深いって事があって、近鉄のように駅名にも採用されたり
会社名や海軍・海自の船の名前にも使われてます。
個人的に伊勢はよく行くんですけど、特急停車駅でもある五十鈴川駅はほぼ使った事ありません。
帰りのバスで駅前を素通りするくらい。
ですので、駅チカの住宅地はわりと静かなもんですよ。
SNSに撮った写真を載せてるので、ぜひご覧ください。
Instagram
↑毎日20時頃に更新!主に近鉄車両を撮ってます。
X(Twitter)
アカウントをお持ちの方はぜひフォローを。
PIXIV FANBOX
特に良く撮れた写真をアップします。