
下市口駅は吉野線の中でも比較的大きめ(色んな意味で)な駅ってイメージですな。
特急停車駅だし、駅周辺は結構栄えてるし、吉野口とは違って単独で2面3線の構造となってます。
しかも近鉄の歴史で見ると、だいぶ古い駅です。
下市口駅の成り立ちや歴史、由来。追い越した大淀町

引用:国土地理院地図
駅名に付いている「下市」というのは、吉野川対岸の吉野郡下市町という全く別の地域。
ですのでもちろん、下市町役場があります。(駅からはバスの距離)
今の状況を見ると大淀町の方が栄えてるのに、なぜ「下市口」なのか・・・
駅名「下市口」となった理由
単純な話、駅設置時期は今とは真逆の立場だったからです。
- 下市地区の方が栄えていた
- そもそも駅周辺は農地が多かった
- 吉野の入り口として平安時代、特に成長した

引用:国土地理院地図
1961~1969年でこんな感じ。
人の動線が南向きなので、駅から南にかけてはどえらい発展しましたが、北側はまだまだでした。
特に下市地区が注目されたのは、金峯山ができてから。
ですので、7世紀頃から人通りが増えました。
平安時代には有力者がやってきて、今でいう再開発をしたような感じ。
参考:下市町のあゆみ
江戸時代には橋(千石橋)が架けられて、この辺りでは最大の商業地になったそうです。
下市口駅の開業
下市口駅は1912年10月25日に開業しました。
吉野口~六田間の開通と同じ日で、この時できた駅は両端のその2駅と、下市口駅だけでした。
この区間は現在、近鉄が100%持っている区間としては5番目に古い所です。
関連記事はこちら→近鉄はどうやってできた?歴史をイチからたどってみた(前編)
駅ができた当時は、下市は"村"から"町"へ昇格してて、大淀はまだ"村"でした。
もちろん人がここで降りて目指すのは下市地区なので、駅の南側が発展し、下渕商店街ができました。
そっからしばらくした後で大淀も栄えて、大淀町になりました。
産業の転換と大淀町のポテンシャル

下市は割り箸の発祥地と言われてるくらい、林業系が強い所です。
1789年~1801年のあたりに、下市の割り箸が有名になったんですが・・・段々と林業は衰退するし、環境だのどーのこーの文句を付けられ、割り箸は減っていきましたね。
ましてや平地が少ないので、人を呼び込もうにも限度があります。
一方で大淀町はまだ駅北側に余裕があった事や、駅から近いということで自然が多いベッドタウン的な場所として売り出せる部分がありました。
1970年代~80年代にかけて綺麗に区画整理された新しい住宅地ができました。
※近鉄不動産ではない
こうして、駅のある大淀町下渕あたりが下市をぶち抜いて発展したのです。
下市口駅のスペックや状態。今後なにか変わる?
下市口駅は2面3線の駅で、駅舎や出入口は南側にあります。
これは歴史的に見て南側が正面だったのが理由でしょう。
大淀町は駅周辺、どないしましょうか・・・と議論はしてたみたいですが、北口の設置という具体的な事は見つかりませんでした。
ロクにスペースがない・・・ってのが理由だと思います。
まぁ、下市口駅は簡易タッチ式改札なんで、メチャクチャお金がかかるって程でもないでしょう。
単に住民からの不満が無いのかもね。階段がない駅だから。
下市口駅は駅チカよりも、ここからバスで行けるスポットが有名

下市口駅あたりは住んでいる人のためにアレコレ詰めてて、そんなに外部の人が集まる所はありません。
あえて言えば公立高校と、ちょっとした神社くらいです。
洞川 温泉
下市口駅前のバス停から行けます。
ここは関西の軽井沢と呼ばれるところです。山の方で標高が820mくらいあるんで、真夏でも少し暑さがマシ。
他にも五代松鍾乳洞があったり、龍泉寺という真言宗修験(当山派)総本山醍醐寺の大本山の寺もあります。
鍾乳洞の案内はこちらです→五代松鍾乳洞
龍泉寺はパワースポットとしても有名だし、秋は紅葉でめっちゃ映えます。
洞川温泉よりさらに奥(北東)に行くと、スノーパーク洞川です。
奈良県で唯一のスキー場で、かなり小さいですけど、兵庫のハチ高原や滋賀のびわ湖バレイまで行くよりは近いって事で、まぁまぁ利用されてます。
天の川温泉
洞川温泉とはちょっと違う所にある、別の温泉エリアです。
下市口駅からはバス、7系統の「中庵住」行きのみ。
こちらは温泉施設がそんな多くなく、温泉センターを利用するのがベターかも。
桶や椅子をヒノキで作って、薪で沸かした風呂といったこだわりがあります。
ホームページはこちら→木木の湯
パワースポットの天河大辨財天社が有名。
めっちゃ行きづらい場所なのに、GoogleMap口コミ数はめっちゃ多いです。
その名前の通り、弁財天の神社なので芸能で大成したい人とかがお参りしに来てます。
金運上昇や良縁にも強い神社です。
天河大辨財天社では「五十鈴」という特徴的な鈴があって、五十鈴には身を清めて御魂を本来の状態に戻す力があるらしい。
小さいものは3000円で。1番でけーのは35万円の五十鈴があります。
郵送は基本的にやってないので、ぜひ行ける人は現地まで行ってみてください。
奈良県立奈良南高等学校
県立大淀高校と県立吉野高校を統合してできた学校です。
現在の校舎は大淀高校のものを利用していて、吉野高校の方は主に伝統建築科用のキャンパスになってます。
公立高校なので普通科はもちろんあり、他に情報科学科と伝統建築科を設置。
特に伝統建築科は、宮大工の育成がカリキュラムにあり、日本の木造建築物を保存するための技術を学べます。
公立ではあるけれど、分野がそれなんで全国募集の学科です。
かなり珍しいので、16歳から宮大工を目指したい人はオススメ。
まだ決めてなくとも、普通科高校を卒業した後に宮大工養成塾とか京都建築専門学校や京都伝統工芸大学校を選ぶルートもあります。
桧垣本八幡神社
こちらは駅から歩いて行ける神社。
元祖は猿楽だけだったけど、鎌倉時代に歌舞劇としての"能"と台詞劇としての"狂言"に分かれて、明治時代になって「能楽」と呼ばれるようになりました。
参考:桧垣本猿楽とは
参道にはいくつか紅葉があるので、秋に行くと撮り映えがありますよ。
まとめ:下市口駅は駅名を変える事なさそう

下市口駅は吉野川対岸のエリアの方が、かつては栄えていた事から名付けられました。
今では駅の周辺から北にかけて栄えていますが、そんな事でいちいち駅名は変わりませんねぇ。
特に地元から駅名を変えないか?といった声が上がってないので、大淀町駅とかに変わる事はないでしょう。
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