撮り鉄の鉄道ノート

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二上神社口駅、駅名にまでなったこの神社の謎

二上神社口駅、駅名にまでなったこの神社の謎

二上神社口駅は、その名称のとおり二上神社の出入口に設置されとる駅です。

で、その神社はどこにあるのかというと、二上山の頂上あたり・・・

駅からはまぁまぁ歩くというか、軽めの登山です。

ですので、二上神社に行く場合はちゃんと準備してから行きましょう。

この記事の内容
  • 二上神社口駅ができた理由、他に駅名案は無かったの?
  • 二上神社ってどんな神社?
  • あまり知られてないかも、相撲発祥伝承の地

二上神社口駅は参詣のためにできた?そうとは言い切れない事情

二上神社口駅は参詣のためにできた?そうとは言い切れない事情

引用:国土地理院地図

二上神社口駅二上山駅から1.1km、当麻寺駅まで2.0kmの場所にある駅です。

両方向とも、そこそこ駅間距離はあり、現在の状況からすると駅があってもおかしくないほどの民家はあります。

過去にさかのぼっても、ある程度人は居たようで、駅の設置は理解できる・・・

でもなんで、地名とかじゃなくてまぁまぁ歩いた先にある神社の名称を付けたのか。

二上山山岳信仰が強かった

二上山の山岳信仰が強かった

引用:国土地理院地図/編集:撮り鉄の鉄道ノート

1961~1969年の航空写真を見ると、駅の近くには3つほど集落があったようです。

加守駅とか、磯壁駅になってもおかしくはないんだけど、二上神社口駅になりました。

  • そんだけ二上山の神聖性が強かった
  • 山岳信仰の歴史が超長い
  • 路線建造の経緯も絡む

少なくとも1500年の歴史はある信仰の対象なので、参詣客狙いも含めて駅を設置したと考えられます。

また、南大阪線はまだ近鉄とは別会社だった事もあり、どないかして人を呼び込もうと頑張ってました。

この事から、「二上神社はこちらから」みたいな宣伝を隣の二上山駅とセットでアピールしたと考えられます。

二上神社口駅

二上神社口駅は1929年3月29日に開業しました。

この駅はシンプルに2面2線の駅で、出入口は山側にあります。

盆地側ホームとは構内踏切で連絡しているタイプ。

駅周囲の状態的に、盆地側にも出入口は設置できると思いますが、特に増やす計画はありませんでした。

設備自体も必要最低限になっています。

駅が更新される事はあるのかな?
  • 住所上は葛城市だけどめちゃ端っこ
  • 香芝市の住民も利用する範囲だけど香芝市もカツカツ
  • 駅周辺の住みやすさはイマイチなため登山者が使えりゃおk

多分、こんな状況。

朝ラッシュ時は阿倍野行き準急が止まり、阿倍野までは約40分なので大阪中心部への通勤範囲としてはギリギリです。

ちょっとした不便さに目をつぶれば、家賃は安いし自然に囲まれて暮らせるという場所。

個人的にはオススメしないけど、人によっては合うかもしれません。

二上神社ってどんな神社?

二上神社とは、二上山雄岳の頂上付近にある、葛城二上神社の事です。

色々と説はあるけど、定説までにはなってない謎多き神社。

祀られている神様は「大国魂神」で、もしかしたらこれ出雲大社主祭神じゃねーかと言われてます。

古事記を翻訳した本居宣長は否定してますし
大和国の地主の神様とする説もありました。

山岳信仰が長い事や、信仰されてきた理由から私は大和国の神様説が濃厚かなーと考えられます。

そもそも神道の始まりはかなり古く、記紀が作られるまでに1000年以上も信仰されてきたものなんで、アホほど古いものはマジで起源不明だし、決定的な証拠もほぼありません。

二上山を登った時は、ちょっと立ち寄ってみてください。

他にもある二上神社口駅周りのスポット

他にもある二上神社口駅周りのスポット

駅名から二上神社や二上山に行く人がよく訪れる駅ですが、他にも人気(?)のスポットがあります。

といってもインスタ映えするとか、そういうのじゃありません。

石光寺

当麻寺駅との間にあるお寺さん。

當麻寺も牡丹で有名ですが、石光寺も牡丹があって開花シーズンは当麻寺駅と共に急行の臨時停車駅になる事があります。

寺の規模はちょっと大きめ。

牡丹のシーズンはぜひ行ってみてください。

日本最古、白鳳弥勒石仏がある寺です。

また「関西花の寺霊場・第20番札所」となってます。

HPは結構チカラを入れているようなので、興味が湧いた方は→石光寺 公式ホームページをご覧ください。

腰折田公園(相撲発祥伝承の地)

二上神社口駅からえっほえっほ歩くしかない・・・

といっても、そこまでアレコレある場所ではありません。

国道165と国道168のバイパス道の横にある公園です。

この辺りが相撲発祥の地だそうで、説明書きや相撲取りの像、土俵を模した小さな広場があるだけ。

関連博物館の「相撲館けはや座」は当麻寺駅の近くにあります。

時は紀元前23年、垂仁天皇7年の7月7日に天皇が「力比べをしてみよ」と、出雲の野見の宿祢さんと、当麻地区に居たケハヤ君が力比べをする事になりました。

それまでケハヤ君は天下に敵なしと言われてたんだけど、負けたそうです。

これが相撲の元祖と言われてます。

参考:七夕と相撲

まとめ:住むには少し微妙。登山や観光スポットになってる二上神社口

住むには少し微妙。登山や観光スポットになってる二上神社口

二上神社口駅周りはまぁまぁ民家がありますが、食料品を買う店とかが少ないので、ちょっと不便かも。

だけど大阪阿部野橋まで40分という立地なので、居住コストを下げたい人は候補にしてみては。

駅名のとおり、二上神社(二上山)へのアクセス駅でもありますが、他にもちょろっと見る所はあります。

やはりオススメは4月から5月のかけての時期でしょう。

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