撮り鉄の鉄道ノート

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六田駅の読み方、名称の由来を考察してみた。今は無いけど多分アレ

六田駅の読み方、名称の由来を考察してみた。今は無いけど多分アレ

六田駅。この駅の読み方もちょっと難しいですね。

知らないと1発では当てられないかも。

ちなみに六田駅には車庫が横にあるんですが、なぜこんな狭い所にわざわざ車庫を置いているのか。

そもそも、なんでこんな変わった駅名が付けられたのか、解説してゆきます。

この記事の内容
  • 六田駅も難読駅の1つ。由来はなんぞや
  • 六田駅に車庫がある理由。吉野線の歴史に答えあり
  • 県内4つしかない施設が、こんな所に

六田駅の読み方と由来。スペースが限られた所になぜ車庫が?

六田駅の読み方と由来。スペースが限られた所になぜ車庫が?

引用:国土地理院地図

六田駅も知ってないと多分1発では読み方が当てられない駅ですね。

奈良県内には他にも読めねぇ駅はありますが、六田駅も普通に読むわけじゃないので、難しいと思います。

「六田」の由来

「六田」は「むだ」と読み、その由来はハッキリとした資料がありません。

ですのであくまでも調べた限りで考察してみました。

  • 六田あたりは六田の淀と呼ばれていた
  • 淀→水が滞っている場所のこと
  • 吉野川の渡し場になっていた事は資料にあり

また平安時代にできたとされ、長年吉野川を渡るための1つの経路であった事が分かります。

川でも流れが緩やかな所なら、なんとか船で渡れるんでね。

つまり、六田は海でいう港みたいな場所。

ちなみに対岸は吉野町六田。六田駅の方は大淀町北六田です。

もう1つのポイントが、吉野杉。

こういった資材を運ぶ手段として、昔は船・川を利用していました。

この事から、六田は木材加工(もしくは輸送)屋が6つほど並んでいた所ではないかと考えられます。

※油田や塩田のように物を作り出す場所にも「田」が使用される

だったら、杉田とか木田にしたら?って思うけどね。

分からんもんは、分からんのよ。あくまでも1つの勝手な説です。

六田駅の開業。ここに車庫設置の理由がある

六田駅は1912年10月25日に開業しました。当時は「吉野駅」でした。

この時はまだ吉野口駅から六田駅までの路線で、国鉄への接続と貨物輸送のために使用されてました。

今では吉野神宮駅のあたりに木材屋が並んでますが、かつては六田駅から輸送してたと思われます。

で、吉野線橿原神宮前までの延伸が先だったので、六田駅はしばらく終着駅でした。

六田駅は貨物の積み込み作業場でもあったため、結構スペースを広めに確保してました。

車庫どうすんねん問題は、六田駅で解決できるため六田駅に設置されることに。

吉野線が延伸。途中駅になる

1928年3月25日、吉野駅から六田駅に変更。路線は現在の吉野駅まで伸びました。

吉野桜は古くから有名なんですが、六田駅から下千本までは結構距離があるので、アクセスは不便でした。

そこで吉野鉄道は六田駅の対岸あたりから(現)吉野駅までの鉄道免許を他社からゲット。プラス自社で六田~大和上市をゲットして、延伸しました。

途中駅にはなりましたが、車庫がある関係で六田駅発着の列車が数本設定されてます。

六田駅の状況

六田駅は2面2線の駅ですが、南側の外側にも1本線路があります。

外側の線路は車両を留置するためなので、フェンスや壁で完全に仕切られてて、そっから乗り降りできる状態ではありません。

立地上、駅の北側だけに出入口を付けてます。

上り(南側)ホームには構内踏切で接続。

駅の南側はわりとすぐ吉野川なんで、わざわざ出入口を増やす必要性はありませんね。

駅前もロクにスペースがないので、あるのはバス停だけ。

ロータリーとか送迎スペースなんてものはありませんし、目の前が国道なんで、これ以上どうこう出来る事はありません。

六田駅の近くにあるちょっとした史跡や施設

六田駅の近くにあるちょっとした史跡や施設

六田駅は特急停車駅になってますが、通勤特急として利用されるか、客扱いありの運転停車です。

どこが作ったかは分かりませんが、1960年~1970年代に駅の北の方に住宅地が広がってます。

下市口や福神には遠く及びませんが、前後の駅に比べたらちょいと利用者数は多めです。

そんな六田駅には何があるんでしょう・・・

柳の渡し/道標/常夜燈

熊野本宮や金峰山寺をめぐるための拠点が六田でした。

そもそもの渡し場はもう少し上流にあったのですが、移設されました。

石灯篭は1786年に作られたもので、大淀町の指定文化財になってます。

美吉野醸造株式会社

先ほどの渡し橋の近く。六田駅とは川の反対側です。

いつでも10種類以上のお酒が試飲できて、その場で買えるようにできてます。

営業時間は9時~17時(試飲は16時半まで)

酒造もあるので、見学できます。見学は稼働中の季節だけで、予約必須です。

  • 期間:10月~3月
  • 時間:2時間ほど
  • 定員:1日10名
  • 参加費:1200円

詳しくはこちら→美吉野醸造株式会社

ドローン練習場奈良吉野

奈良県でドローンの練習場はここを含めて4箇所です。

完全予約制になってます。

駅からはちょっと距離あるんで、車でのアクセスも候補に入れた方がいいかも。無料の駐車場アリです。

ドローン1台あたり、半日のみ(4時間)で5500円となってます。

こちらはただの練習場なので、無人航空機操縦者技能証明を取るための施設ではありません。

詳しくはこちら→ドローン練習場奈良吉野

ちなみに県内の練習場は他に

ウィンズプロ ドローンクラブ(大淀町馬佐)
ドローントレーニングセンター関西(奈良市宝来町)
旧・宇太小学校(宇陀市菟田野古市場)

この3か所があるそうです。

まとめ:六田って名前だけど無駄じゃないよ

六田って名前だけど無駄じゃないよ

音だけ聞いたら、あんま良い名前じゃありませんが・・・

こんな所に駅あっても無駄じゃね?って思われないくらい、なんじゃかんじゃとあります。

有名な寺社があるわけじゃないけどね。

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