この駅も読み方がちょっと変わってる駅ですね。
まぁ言われてみたら、読めん事もないけど・・・初見で当てるのは難しいかも。
そんな海山道駅の歴史や駅名の由来、すぐ近くにある神社の紹介をしてゆきます。
- 海山道駅、なんて読むの？名称の由来は
- 海山道駅のライバル駅？南四日市駅との比較
- 海山道という地名の由来になった神社で行われる神事
海山道駅・・・これなんて読む？由来や歴史を調べてみたら
海山道と書いて「みやまど」と読みます。
まぁ言われてみたら、なるほどという読み方ですが、初見で読める人はそうそう多くないかも・・・。
どうしてこんな名前になったのでしょうか。
そもそもの由来は海山道神社
地名「海山道」は、神社から取ったと言われてます。
参考：YOUよっかいち
じゃぁ海山道神社は、なんでそんな名称になったのか・・・と突き詰めると
海山道神社のあたりは昔、海にとても近くて「洲」を形成してたそうです。
この近場でデカい洲は木曽三川の長島とか。
海と山を繋ぐ交通の要所として発展した地域だったので、海山道となりました。
読み方は最初から「みやまど」だったかどうかは分からんけど、定着しているうちに読みやすいように変化した説が濃厚かも。
伊勢電気鉄道が鉄道を通す
伊勢電の狙いは四日市と津を結ぶ、海沿いの便利な路線を作る事でした。
だけども四日市中心部まで鉄道を通すのは簡単ではありません。
ということで一旦、手前の海山道まで開通させました。
あんまり川に近い所に設置すると旨味が減るんで、適度に離れた海山道付近が選ばれたと考えられますね。
こうして1919年10月25日、海山道駅が開業しました。
四日市延伸
1922年3月1日、海山道駅～新四日市駅が開通しました。
新四日市駅は今の近鉄四日市駅と全然違う場所で、JRの四日市駅のすぐ横でした。
四日市駅の詳しい歴史はこちら→近鉄四日市駅の歴史は複雑だった・・・元の駅は四日市駅じゃなく諏訪駅？
結構ややこしいので、海山道の記事ではこまけぇ話を省きます。
1956年9月23日に、さっきの経路とか駅の場所を完全に切り替えて、現在のルートになりました。
戦後結構すぐに改善された理由は、カーブがキツすぎて特急を通せないからです。
※当時はまだ狭軌だから、伊勢中川で乗り換えをしていた。だけど将来的には障壁をクリアする予定だったから、先に切り替えを行った。
海山道駅の状態。自転車置き場が問題か
海山道駅は出入口が2か所あって、構内踏切で上下のホームが繋がってる状態です。
ただし海側はJR貨物路線があるので踏切を渡らないといけません。
まぁ閉まる事はあんま無いと思うけど。
ちなみに、かつては海山道駅の海側から貨物船が分岐して、三菱ケミカル東海事業所に入る線路もありましたが、今は無くなってます。
引用：国土地理院地図
2011年3月31日に廃止となりました。
参考：廃鉄の処女Ⅱ
海山道駅にはちゃんとした駐輪場が無いようで、駅すぐ近くのスペースに置いているようです。
そんなに使う人が居ないから黙認しているんでしょうが、近年は全体的に治安が悪化しているんで、盗られるんじゃないかとワイは思います。
海山道駅と南四日市駅
引用：国土地理院地図
海山道駅と南四日市駅は直線距離で1.2kmほど離れています。
乗り換えには適さない距離ですが、利用範囲が被るライバル駅です。
利用実績はどんなもんかと見てみると
| 三重県統計書1日平均乗車人員（2023年） | |
| 海山道駅 | 887人 |
| 南四日市駅 | 729人 |
少し海山道駅の方が多め。
運賃では部分的に近鉄が負け、所要時間も部分的に負けている所があるんですけど、単純に鉄道の利便性で勝っているのかな？と思われます。
名古屋までは同じくらいの時間で近鉄が10円安く
桑名まではJRが少し早くて100円安い
また、駅に隣接しているバス停にも差があって、海山道駅のすぐ近くにバス停は無くて南四日市駅にはあります。
それでも海山道駅の方がちょい多いのは、近鉄は運行本数が多い事と、都市間アクセスが良いルートを通っている事かもね。
海山道駅から見える鳥居。海山道神社で何が行われている？
海山道駅あたりはがっつり四日市の産業地区に入ってて、そんなに外の人がわざわざ訪れるような所ではありません。
ちょっと歩けば県立の工業高校があるけれど、それも最寄りは南四日市駅だし、学校前のバス停には近鉄四日市駅からの路線なので、あんま使う人は居ないと思います。
洲崎濱宮神明神社（海山道神社）
876年に創建された神社で、浜のすぐ近くにあった事から「浜の宮」と呼ばれてました。
海山道神社では、狐の嫁入り神事が行われています。
- 地域の厄年にあたる男女を選出
- 狐のお面を付けて婚礼の儀をする
- 町を練り歩く
- 三三九度の盃を交わす
- 餅や豆を参拝者に撒く
まれに「萬両」の焼き印が押された榊の葉が入っていて、これは金運アップのご利益があるそうです。
厄払いプラス金運が舞い込むかもしれません。
参考：海山道神社
三重県立四日市工業高等学校
南四日市駅の西側にあります。
海山道駅から一応行けそうな範囲だけど、あまり通学ルートとしては向かないと思う。
- 物質工学科
- 機械科
- 電子機械科
- 電気科
- 電子工学科
- 建築科
- 自動車科
と、学科の種類が結構あって、高校生のうちに学びたい事が学べてすぐ専門職に就職できる学校です。
ですので四日市工業高校の就職は78％で進学は22％と、だいぶと就職する人が多め。
部活動も結構強くて、テニス、ソフトボール、ハンドボール、バスケットボール、ラグビー、メカトロニクス部で全国大会の出場実績があります。
メカトロニクス部はロボットを制作している文科系クラブです。
まとめ：海山道駅のあたりは交通の要所だったらしい
海山道という名称は、海と山を繋げる道路という意味から付けられたそうです。
旧・東海道は、あすなろう鉄道内部線に近い所を路線に沿ってあるんで、東海道とは無関係。
どっちかというと船と陸路を繋ぐ地域だったみたいです。
節分の日は海山道神社でお祭りが行われるんで、ぜひ行ってみてね。
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