
引用:国土地理院地図
益生と書いて「ますお」と読むのは、ちょっと難しいかも・・・
現在は桑名市益生町としてほんの一部にしか残ってない地名です。
かなり変わった地名ですが、どんな由来で付けられたのでしょう。
- 益生駅の由来は地理的な特徴が込められていた?
- 益生駅の歴史。最初は「西桑名駅」だった
- 桑名の銘菓?アイス饅頭は益生駅の近くでも買えるよ
益生駅は西桑名駅だった。益生となった理由、由来は何よ

益生駅は1929年1月30日に開業しました。
四日市駅(現在のJR東海、四日市付近)~桑名が開通した時に「西桑名」駅として開業しました。
は?どこが西桑名やねん
位置的に南桑名じゃないの?って思うけど
桑名の本町は桑名城付近なので、西と言ってもおかしくはありません。
三岐鉄道北勢線の西桑名駅は1914年に開業してて、当時は大山田駅でした。
1931年に西桑名駅に変更。
これは大山田村が西桑名町となったから、自治体の名称を引用しただけです。
だけど益生駅が西桑名駅だったので、益生駅が駅名を今の名前に変えてから西桑名駅にしました。
益生の由来
駅名に益生が採用されたのは、駅付近の自治体「益生村」から。
益生という名称は、元々バラバラだった上野、繁松新田、大福、江場、本願寺、矢田どれにも含まれてない名称で、どっから来たのかは全く分かりませんでした。
特に桑名市でも、その由来についての記載は見つからないので、勝手に考察すると
- まず、どちらの字も佳字と思われる
- 益は、満ち溢れる。ますますという意味
- 生は、草木が芽を出す、といった意味
- いなべ川流域であること
- 桑名は古くからのデカい町であること
この事から、桑名エリアに近い農業地帯だった可能性が考えられ、豊作を祈って込められた・・・?
1920年の時点でも農業従事が355人で、10%強の人が農業をしていたそうです。
参考:桑名市
近現代の地名などには残ってないけど、昔の文献とかから引っ張ってくる事もあるんで、あながち間違ってない・・・と勝手に思ってる。知らんけど!
待避線が設置される
1967年12月7日、益生駅に待避線が設置されました。
この待避線は伊勢中川方向だけ。
片方だけなのは、桑名駅に名古屋方面だけ待避線が付けられたためです。
桑名駅の工事は1961年に完了してるんで、ちょいと間隔が開いてます。

単純にスペース不足のせい。
JR東海も居るし、三岐鉄道北勢線もあるし、養老鉄道もあって拡張できる余裕がありませんでした。
益生駅も、すぐ横が関西本線なので拡張限界があります。
ですので2駅で上下待避線をセットにする方針で工事を決めたのでしょう。
一気にできなかったのは、近鉄がデカすぎてあっちこっちの輸送力増強をしてたから。
桑名駅西エリアの土地区画整理事業が進行中
桑名駅から益生駅にかけて、近鉄線の西側をキレイに整えようと工事してます。

引用:小樽市・土地区画整理事業
土地区画整理事業ってのは、こういうこと。
ゴチャゴチャしている土地と道をキレイに整理して、土地の活用を効率的にする大事業です。
桑名市が行っているため、ハードルは少し低いものの権利者516人、494戸が対象となってます。
桑名駅の近くから順番に行われていて、益生駅に近い所はボチボチといったところ。
本格的な工事は2024年頃から行われていて、現在工事中です。
益生駅の近くにある神社と、桑名の名物和菓子を紹介

益生駅から歩いて行ける距離に、ちょい珍しい神社や
桑名のアイス饅頭と言ったら、この店!ってのが益生駅の近くにあります。
玉三稲荷神社
玉三稲荷には三鈷の松という松の木があります。
普通、松は2葉で1組なんですが、3葉で1組となっている珍しい品種です。
この松の葉は金運のお守りらしい。
もう1つが白蛇の天然石。
石に白い筋が入っていて、まるで蛇が巻き付いているような模様をしています。
縁結びのご利益があるそうで、一般公開はしているけど保存状態なので観たい場合は社務所へ。
この神社のお祭りは毎年8月の第1週末に開催されます。
参考:玉三稲荷神社
神館 神社
こっちはInstagramで御朱印が紹介されるほど、見た目が映えてます。
伊勢型紙の御朱印もあるよ。
神宮候補地を探す途中に休憩所として建物が建てられたのが元祖。
伊勢に神宮が設置された後に創建されたと言われてます。
6月には夏越祭といって、茅野輪を造って暑い夏を乗り切るお祓いを。
10月13日には秋の大祭が行われます。
寿恵広
桑名はアイス饅頭が有名で、そのアイス饅頭を作ってる所の1つが寿恵広です。
寿恵広の知名度は高くて、百貨店とかおかげ横丁でも売ってるらしい。
1950年から作られてます。
簡単に言えば、ミルクとぜんざいのアイスキャンデーみたいなもん。
夏場のクソ暑い時に、どうやって小豆を美味しく食べようか・・・考えた結果、周りをミルクのアイスで包んで大福の皮に見立てたそうです。
まとめ:益生で御朱印集めは、いかが?

益生駅からちょっと歩いた所にある神館神社は、特に御朱印に力を入れているようです。
まだ神館神社の御朱印をゲットしてない人は、ぜひ行ってみてね。
桑名の銘菓といわれとるアイス饅頭を製造、販売している有名な店は益生駅の範囲。
他でも買えますが、近くに寄った際は店で買ってみてくださいな。
草餅などの和菓子も売ってます。
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