近鉄には特例区間があって、布施・八木・西大寺のトライアングルは大回り乗車が認められてます。
近畿日本鉄道株式会社、旅客営業規則第56条の2が根拠です。
ふと疑問に感じたので調べてみました。
布施・西大寺・八木の環状区間、1日で何週できる?
というわけで時刻表見て、何週できるか調べてみました。
- 始発電車から開始
- 特急あり
- 布施、鶴橋の重複区間あり
この条件で進めてみました。
1日で12週できるっぽい
結論から言いますと、始発から乗り続けたら12週はできるみたいです。
- どの駅から始めても
- 右、左どっち周りでも
結果は同じ・・・のはずです。
ただし問題がいくつかあって、あまり乗り換え時間に間隔がないことがあったり、乗り継ぎミスをすると12週できない可能性があります。
12週の一例
大和西大寺出発、時計回り(平日ダイヤ)
- 西大寺5時07分:普通
- 八木:5時34分:普通(五位堂で急行乗り換え)
- 布施:6時12分:普通
1週目は優等列車があまり走ってなくて、少し時間がかかりました。
鶴橋は、あをによしが走る時間ですが、運行してない曜日があるので除外しました。
- 西大寺9時58分:普通
- 八木10時31分:急行
- 布施11時12分:急行
西大寺では後の急行が天理行きですので、普通を選択。
1本前の急行にギリギリ乗り継げません。
布施で14分程休憩できます。(笑)
特急乗り換えが決まり、快速急行に接続できて1時間13分の好記録(?)で1週できます。
これは八木で1分乗り換えという、少し怪しい感じ・・・
橿原線下りなら1分でできる・・・はず(笑)
- 西大寺14時16分:普通
- 八木14時53分:急行
- 布施15時22分:急行
橿原線は後の急行よりも10分くらい先に出ると、抜かされる事がないんですよね。
というわけで14時16分の普通に乗ります。
そっから急行→急行と上手く接続しました。
西大寺では1本前の電車に間に合うのですが、7分後に出る急行の方が先に西大寺へ着きます。
あとは4分待ち、5分待ちとそんなに待たず繋がります。
- 西大寺17時25分:急行
- 八木17時55分:急行
- 布施18時31分:急行
八木から鶴橋まで乗っても接続は急行。しかも1分乗り換え。
鶴橋で1分はキツイので布施で乗り換えます。
これも鶴橋で1分乗り換えの急行がありますが、キツそうなのでスルー
次の快速急行を使います。
八木では特急一択なので、こうなってしまいます。
- 西大寺20時25分:急行
- 八木20時51分:特急
- 鶴橋21時21分:特急
西大寺1分乗り換えからの、特急連続です。
- 西大寺21時45分:急行
- 八木22時19分:特急
- 鶴橋22時45分:特急
またもや特急2連続でした。
頭の西大寺乗り換えも2分乗り換えと、接続がとても良いです。
これで12週です。
西大寺から23時26分発の普通が出てますが、高安0時29分着の終電で終わり。
反時計回りでも恐らく同じ
八木始発の反時計回りでも見てみましたが、12週できました。
また、どの駅から始めても1週した時の到着時間を見たら
- 八木5時19分→7時4分
- 西大寺5時16分→7時08分
- 布施5時44分→7時06分(鶴橋着)
こうなったので、結局一緒やろ!と思いました。
なんし、1週の平均がだいたい1時間30分
なので2週で3時間。つまり12週=3時間×6で18時間です。5時台から電車が走りだすので、23時台に突入して終電です。
『環状区間、1日で何週できる?』時刻表を見て思った事
時刻表をじーっとアレコレ見てて思ったのは
- 西大寺の奈良線・橿原線接続が良い
- 八木は特急接続が良い(一方通行だけど)
- 布施の急行接続が良い
- 朝の奈良線に急行がないこと今更判明
- 橿原線は手抜いてる
- 時間帯によるが特急で1週以上できる
- 急行と快速急行で追い抜きが起こらない
西大寺の奈良線・橿原線接続が良い
大和西大寺は近鉄でもかなり重要な駅の1つで、4方向へ電車が行き来するジャンクション駅。
しかも車庫まであるから、分岐器の数が半端ない。
- 京都→奈良/橿原
- 大阪→奈良
- 奈良→大阪/京都
- 橿原→京都
臨時やあをによしを抜けば、この行き先の組み合わせです。
これらが上手いことかみ合って、西大寺の駅で乗り換えができるんですよね。
2018年の動画なので、まだスナックカーやAceの旧塗装が残ってますね。
ひっきりなしにアッチコッチから車両がやってきて出て行く、西大寺は見ていて飽きないでしょう。
この平面交差はまだしばらく見る事ができます。
立体交差は・・・40年後(2060年頃)くらいでしたっけ?(笑)
八木は特急接続が良い(一方通行だけど)
大和八木は特急の接続が特に良いですね。ですが、一方通行。
一部、新ノ口連絡線を使う京都発着の特急は、八木の大阪線乗り場でアーバンライナーと対面乗り換えが設定されてますね。
布施の急行接続が良い
布施は大阪線・奈良線ともに急行停車駅で、急行は快速急行に追い抜かされないダイヤ設定になってます。
しかも、鶴橋まで乗ったら接続しない。
うまいことできてますね。
まぁ、布施~鶴橋の重複区間には“ただし書き”があって
布施を通過する列車に乗っていることが条件なので、停まってしまう急行に乗って鶴橋まで行って、急行に乗り換えるのはアウトなんですよね。
参考:運賃と使用時のご注意
朝の奈良線に急行がないこと今更判明
朝ラッシュ時に奈良線内に急行が居ないこと、今回で知りました。(笑)
超高頻度運転で、しかも通勤特急まで走らせて・・・
そら、種別多すぎんだろ。しかも、利用者の大半は鶴橋より西に行きたいだろうし。
JR西の新快速より本数が多く、7時台(のぼり)は8本の快速急行が走り、8時台は6本とメチャクチャ仕事してますね。
急行の代わりに準急がまぁまぁの仕事をしてます。
橿原線は手抜いてる
橿原線は近鉄が自社で作った路線の1つなんですけど、だいぶお粗末な感じがしました。
- あとの急行より先に普通が終着に着くことがある
- てか、そもそも本数が少ない
- ゆうて実距離24.2kmの路線
- 待避設備は平端だけ
- 住民のお出掛け事情
普通があとの急行より10分以上先に出るようであれば、追い抜かされることがないですね。
そもそもの話、奈良県内の移動で橿原線を使う人が限られていることもポイントでしょうな。
ですので、存在価値はあまり高くないのかもね。
そんな橿原線でも、ファミリー公園前すぐの「まほろば健康パーク」拡張工事や、奈良県立医科大学附属病院の工事でちょっと注目されてます。
その件で八木西口どうすんねん?!って揉めてましたし。
と、こんな感じで今、着地しているようです。
参考:NHKニュース
時間帯によるが特急で1週以上できる
とても部分的な話ですが、特急だけで環状区間を1週以上できるタイミングがありました。
これは乗り通しの発券ができませんので、西大寺で1回区切るべきですね。
急行と快速急行で追い抜きが起こらない
これは先ほど言いましたが、奈良線も大阪線も急行と快速急行では追い抜きが起こらないみたいですね。
- そもそも混ざって動いてないラッシュ時
- 奈良線の日中は10分以上間隔があって、追いつかない
奈良線の急行は快速急行との差が布施・石切の停車だけですし、あまり距離もないんですよね。
大阪線も同じで、鶴橋~桜井は2駅停車駅が増えるだけ。
しかも、大阪線の快速急行はラッシュ時だけですので、混ざらないんですよね。
まとめ:近鉄の環状区間、1日で12週できる・・・はず
始発から乗り通したら、12週はできるでしょう。
ただし、休憩はまともに取れませんがね。
注意点は1つ、フリーパスを使うこと。
この無敵のパスを使わないと、正直無理です。
乗り換え時間やルール、運賃の件で・・・(笑)
仮に西大寺→八木の410円×2で1週分、12週なので9,840円です。フリーパス2回買えますね。
それじゃぁ、今回はこの辺で。じゃあの
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