撮り鉄の鉄道ノート

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磐城駅のルーツはどこに?3本目の線路の謎。2本の古道が交差する芭蕉が愛した地

磐城駅のルーツはどこに?3本目の線路の謎。2本の古道が交差する芭蕉が愛した地

磐城駅は所在地が葛城市長尾。近くにも地名がなくて、どっから取ってきた?と疑問に思う駅・・・かも。

あと、ちょっと読みづらい。

この駅には2面2線プラス1線あって、何のためにあるのか分かりません。

この記事の内容
  • 磐城駅、名称のルーツはどこ行った?
  • 余分な線路は何のためにあるの
  • 交通の要所がここに。磐城を通る2つの街道

磐城駅の謎。駅名は地名由来じゃないのか?3本目の線路の役割

磐城駅の謎。駅名は地名由来じゃないのか?3本目の線路の役割

引用:国土地理院地図

磐城駅の住所は葛城市長尾です。

周りは南今市、八川、木戸、當麻、竹内に囲まれてます。

どこにも「磐城」という地名がありません。

磐城村が、かつてあった

磐城駅の元ネタは、磐城村です。

磐城村は1889年にあらたに発足した村名で、近くにある山の岩橋山と葛城から1文字ずつ取った合成地名

岩+城で、磐城です。

難しい方の字になったのは、「磐」の方が盤石というニュアンスがあったり、神聖性がある字だから。

参考:奈良ローカル情報局

1956年、磐城村は當麻村と合併して、當麻村(新)になりました。

こうして地名から磐城の名前が消滅し、駅名にだけ残ったのです。

磐城駅

磐城駅は1929年3月29日に開業しました。

古市~橿原神宮前の開通時と同じ日です。

この翌年、近鉄御所線ができるんですが、当初は磐城駅から分岐する予定でした。

予定変更で尺土分岐になったのは、多分「昭和恐慌」が原因。

なるべくコストを抑えるために路線を短くして、とにかく御所まで作ろうとした結果・・・尺土分岐に。

準備はしていたので、南西側に線路が1本残したまま今に至ります。

今は保線車両用の側線として利用中。

関連記事はこちら→近鉄御所線は計画の16.6%しかできてなかった。幻の「五新線」と繋がってた可能性も?

岩橋山?聞いた事ないぞ

岩橋山?聞いた事ないぞ

岩橋山は葛城山系の中の1つなんで、そんなに有名ではありませんね。

あと二上山の方が有名で、影に隠れてるような感じ。

ただ、岩橋山は竹内街道という古道の南に位置し、その先が葛城山金剛山という位置関係から、古くから親しまれてきたそうです。

役行者えんのぎょうじゃという伝説の中くらいにしか居ない人の話なんだけど、岩橋をかけさせた伝説やら、その一部が山中に残されている事から、岩橋山と名付けられました。

参考:岩橋山

大阪側には「胎内くぐり岩」や「人面石」「鉾立石」といった珍しい形の岩があります。

磐城駅から登るには、竹内エリアから平石峠を経由して登るルートが最短です。

ですが、頂上の眺望はあまり良くなくて、ダイヤモンドトレールの通過点みたいな扱いになってます。

磐城駅の近くにある、交通の要所。歴史ある神社が迎える

磐城駅の近くにある、交通の要所。歴史ある神社が迎える

磐城駅のあたりは竹内街道や長尾街道が通っていて、古くから人が住んでいた場所です。

これらの街道はかなり歴史が古く、今はそんな雰囲気がないけど交通の要所となってました。

竹内街道と長尾街道

竹内街道と長尾街道

引用:国土地理院地図/編集:撮り鉄の鉄道ノート

竹内街道は日本最古の国道です。

一部は613年に整備されたと言われていて、堺から磐城(長尾)を結んでいます。

参考:大阪と奈良を結ぶ日本最古の官道 竹内街道

長尾街道は、竹内街道に並行して北に整備された国道です。

二上付近から南下して、竹内街道と交わる

その交点が磐城駅の西にあり、すぐ近くに長尾神社があります。

参考:長尾街道

付近には道標があるので、探してみてください。

長尾神社

磐城駅の南、わりと近い所にあります。

この1社にアマテラスとトヨウケが祀られている伊勢ハイブリッド神社です。

長尾という名称は、この地域を統治していた長尾さんから持ってきたと言われてます。

長尾街道と竹内街道が交わる所でもあり、この辺りから横大路となって桜井方面へ続くため、旅の安全を見守る神様を祀る意味もあるとか。

神社の向きは伊勢を意識しているのか、東を向いています。

綿弓塚わたゆみづか

磐城駅からは葛城環状バス内回りで、竹内停留所が最寄です。(1日5便)

ゆうて1.3kmほどなので歩いて行こうと思えば行ける距離。

こちらは休憩所のようなものですが、松尾芭蕉が竹内に泊まった時に詠んだ句を刻んだ碑があります。

特に「綿弓や 琵琶になぐさむ 竹の奥」という俳句が有名です。

意訳:ひっそりとした竹林の奥、綿弓の音が琵琶のように響いて私の心を慰めてくれる
引用:大和路の芭蕉句碑を巡る

芭蕉はこの竹内に生涯4度訪れていて、奈良では1番多かったそうです。

「綿弓」とは綿を精製するための道具。

弓のような形をしていて、収穫した綿からゴミを落としたり、滑らかな繊維にしていきます。

その時に出る音が、まるで琵琶の音に似ている事を芭蕉が俳句に残したのです。

参考:綿の加工

まとめ:磐城駅は散策にピッタリな街

磐城駅は散策にピッタリな街

磐城駅の西には古い国道、竹内街道と長尾街道が交差する所があります。

どちらも歴史のながーい道なので交通の要所といって良いでしょう。

派手なものはありませんが、歴史を感じられる場所になっています。

歩いて色々と見るのが好きな人、歴史好きな人はぜひ行ってみてください。

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